1.ヒバクシャ証言の航海

大学の授業で、おりづるプロジェクトで学んだことを発表しました

先日、大学の授業で72回クルーズのおりづるプロジェクトで学んだことを基にプレゼンテーションを行いました。授業の一部の短い時間でしたが、自分が船で得た知識を深め、伝えるとても良い機会となりました。

一つ目の発表は、「フランスのポリネシアにおける核実験」について。1996年の実験終結まで、ポリネシアでは200回近く核実験が行われました。そのため、環境破壊や健康被害などの問題が今もなお続き、ポリネシアの若者の核実験に対する意識低下も大きな問題のひとつになっています。プレゼンの準備をしているときに、日本もフランスの核問題と関わっていることを知りました。日本は、原子力発電所から排出される放射性廃棄物の処理をフランスに委託しています。フランスの核管理社会の一助となっている側面もあるのです。

またもう一つの授業では、「オーストラリアのウラン採掘とアボリジニの暮らし」について発表しました。豊かな自然の中で暮らすアボリジニの人々を、近隣のウラン鉱山が蝕んでいます。もともと聖地だった場所に立ち入ることができなくなり、大切にしていた大地に大きな穴が開けられました。汚染水の問題や、25万年続くといわれる放射線物質の汚染の問題もあります。何より、このウランの問題は私たちの暮らしを支える電気と直結しています。日本の原子力発電を支えるウランの約3割はオーストラリアから輸入されているのです。

ポリネシアの問題も、オーストラリアの問題も、72回クルーズの最初に行われたグローバルヒバクシャフォーラムが知るきっかけでした。フランスの核実験場で働いていた人、オーストラリアでアボリジニとして、ウラン鉱山と隣合わせで暮らす人。中には自分と同世代の人もいました。彼らと出会って初めて、自分もこの問題に関係しているのだと気づくことができました。

    ピースボートのおりづるプロジェクト
グローバルヒバクシャフォーラムメンバー、船内にて

私にとって「伝える」ことは「知る」ための大切なプロセスです。口に出して伝えて初めて、得た知識が自分のものになります。おりづるプロジェクトで出会ったたくさんのきっかけとこれからも向き合い、伝えることと知ることとを、同時並行で行っていきたいと思います。

    ピースボートのおりづるプロジェクト
船内の報告会の様子

(72回クルーズ参加者/おりづるパートナー 瀬戸麻由)

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