1.ヒバクシャ証言の航海

【報告】6月8日 川崎哲トークイベント@長崎

みなさま、いつもお世話になっております。
おりづるユース特使の瀬戸麻由です。

6月8日(土)に長崎で、川崎哲のトークイベント、おりづるセミナー「いま、市民がつくる『核なき世界』」が行われました。イベントの様子をご報告いたします!

$    ピースボートのおりづるプロジェクト

過去に「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に参加された方や、7月に出航する第6回「証言の航海」に参加するメンバーだけでなく、高校生や大学生などの若者の参加も目立ちました。

国連やNPT再検討会議の準備委員会では、今どのような議論が起こっているのか?

今年3月にオスロで行われた国際会議に集まった世界各国の市民の様子は?

一連の核軍縮の動きと、日本政府の関係、
特に4月に話題になった「核兵器の人道的影響に関する共同声明」に署名を拒否した背景とは?

など、一見難しく見える国際社会の動きを、順を追ってわかりやすく解説。

オスロで行われた会議では、「核兵器の非人道性」について議論されました。印象的だったのは、これまでのNPTを基盤とする核保有国主導の核軍縮ではなく、ノルウェーや南アフリカ、メキシコなどの非核保有国主導の機運が高まっているということ。「自国は核兵器を持っているが、他の国の保有はみとめない」という本来は不平等な「不拡散」から、「持っていなくて当たり前で、持っている国が間違っているんだ」という議論の逆転が起こり始めています。

アメリカや日本政府は、核保有国が持っている核兵器を段階的に、例えば10000発を9000発に、9000発を8000発に、というように減らしていくアプローチを支持しています。今回オスロで話し合われたような、核兵器の非人道性を訴え、核兵器禁止条約に向かう動きは、この段階的なアプローチに反するというのがアメリカや日本政府の主張です。
しかし、核兵器禁止条約に向かうとしても、一足とびに「即日核兵器を禁止する!」というわけではなく、その動きは必ずに段階的なものになるでしょう。まずは大きな枠組みの合意として「核兵器をなくすんだ」ということを示し、それに向かって段階的に取り組んでいく必要があります。段階的アプローチと、核兵器禁止条約に向かうアプローチは対立するものではないと、川崎は訴えました。

そして、国際社会の大きなうねりがある中で、今ピースボートが「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」を行うことの意義、さらに7月に出航するクルーズで初の試みとして行われる「おりづるユース特使」の存在意義と、「継承者」に必要な視点についても触れられました。

証言を全体像としてとらえ、原爆について何の知識を持たない人にも被爆証言が伝わるように、背景知識を補えるようになること。
歴史的な文脈を理解し、日本の加害を認め、「原爆投下によって解放された」と信じている人の多いアジアの国々での証言を考えること。
今日の核兵器の問題・原発の問題と68年前の原爆のつながりを意識し、相手に自分の国の問題でもあることを訴えること。

「継承者」に必要な視点とは、そのまま[「おりづるユース特使」として自分に必要なことでもあります。今の自分が持つべき視点、乗船までに学ばなければならないことを、改めて意識します。

$    ピースボートのおりづるプロジェクト

質疑応答の時間には、活発な意見交換が行われました。

「来年2月のメキシコでの会議に向けて、メキシコと日本の深いつながりを活用して市民ができることは?」

「一方でアメリカの核の傘に依存し、一方で『ヒロシマ・ナガサキを経験した被爆国として核廃絶を願う』 という矛盾した側面を持つ日本政府に対して、選挙などのはたらきかけでできることは?」

など、具体的に会場にいらっしゃるみなさん一人ひとりができることを考えるヒントになるやりとりが多く聞かれました。

今回のイベントが、7月から出航するピースボートの船上で、長崎で、広島で、東京で、それぞれの場所でできることを実践するきっかけの一つになれば幸いです!

(おりづるユース特使 瀬戸麻由)

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