3.核廃絶へのいろいろな動き

5月6日朝日新聞 「核兵器の非人道性、広がる理解 米も言及」

日本ではゴールデンウィークでしたが、ニューヨークでは核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会が開かれていました。
ピースボートの船からも計屋さんと杉野さんが、一時船を離脱してニューヨークに入って証言をしてくださっています。(詳細はこちら

そして、昨日(5月6日)の朝日新聞の国際面に、NPT準備委員会で「核兵器の非人道性」が大きく議論され、核兵器禁止条約への動きも高まっていることが、トップ記事として出ています。

川崎が共同代表をつとめる「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」に関する言及もあります。

5月6日朝日新聞(国際面トップ)
http://www.asahi.com/articles/ASG535GB6G53UHBI014.html

核兵器の非人道性、広がる理解 米も言及 NPT準備委
ニューヨーク=春日芳晃
2014年5月6日00時24分
4月28日にニューヨークの国連本部で開幕した核不拡散条約(NPT)再検討会議第3回準備委員会=国連提供

ニューヨークの国連本部で開かれている核不拡散条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会で、核軍縮の新たな世界的潮流「核兵器の非人道性」に言及する国が目立っている。これまで批判的、消極的だった核兵器保有国では米国が理解を示した。
4月29日午前、準備委会場の国連議場にゴットメラー米国務次官の声が響いた。「約70年にわたり、国際社会は、核兵器が国家としての安全、人間としての生存に突きつける重大な挑戦と苦闘してきた」「私はマーシャル諸島と広島を最近訪問し、たゆまずこの挑戦と向き合うべきだと学んだ。核兵器が人間に与える影響を記憶に刻むことは、我々の責務だ」
「ヒバクシャ」の声を人類は忘れてはならないとのメッセージだ。
同日午後に会見したカントリーマン米国務次官補は、「日本と米国ほど、核兵器の使用がもたらす非人道的結末をわかっている国はない。米国は核兵器を使用しないと固く決心している」とさらに踏み込んだ。
NPTは米ロ英仏中の5カ国だけを核保有国と定め、誠実な核軍縮交渉をする義務を課す。5カ国はこれまで、核兵器使用は人道的に取り返しのつかない惨事を招くとする「核兵器の非人道性」の議論に加わることに及び腰で、核兵器の非人道性を訴える過去4度の国際的な共同声明には一度も賛同していない。
米英仏は昨年9月、国連で開かれた「核軍縮に関するハイレベル会合」で連名の声明を発表。「(核兵器の非人道性に)核軍縮の議論のエネルギーが向けられるのは残念」とした。
ところが、昨年11月の国連総会第1委員会で発表された、核兵器の非人道性と不使用を訴える直近の共同声明には、初めて賛同した日本を含む過去最多の125カ国が賛同。今回の準備委でも、NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」の集計によると、日本、オーストリア、エジプトなど114カ国が核兵器の非人道性を重視する発言をした。
こうした潮目の変化が今回、米国に「変化」を促したとみられる。米国はオバマ大統領がプラハ演説(2009年)で「核なき世界を目指す」と明言。その実現に向けて、ロシアとの間で戦略核の配備弾頭数を制限する新戦略兵器削減条約を発効させたり、包括的核実験禁止条約の批准に向けて反対派の上院議員を説得したりしていることも、背景にあるとみられる。
一方で英国、フランス、ロシアの態度に大きな変化はない。この3カ国は、保有国がNPTで義務づけられた「誠実な核軍縮交渉」を行い、着実に核兵器を削減させることが現実的だと主張。非人道性の議論が、一気に核兵器の全廃と根絶を目的とする核兵器禁止条約の制定を求める声につながらないよう警戒を強めている。また、中国は非人道性に言及していない。
準備委は9日までの予定。これまでの議論で、核軍縮をてこに核不拡散の前進を目指す核保有国と、期限を設けた核廃絶や核兵器禁止条約成立を目指す非同盟諸国との隔たりは依然として大きい。来年の再検討会議の指針となる勧告を出すのは困難とみられ、議長がまとめる文書などで核兵器の非人道性をどう位置づけるかが注目される。(ニューヨーク=春日芳晃)

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