1.ヒバクシャ証言の航海

5月26日、ラパヌイ(イースター島)で証言会を行いました!

こんにちは。奈織です。

洋上生活も残り2週間をきりました。はやく日本に帰りたいような、まだ帰りたくないような、不思議な気持ちでいます。いやしかし、船の上でやり残しがあっては後悔してしまうので、一日一日を噛みしめて過ごしています。

船の中では、おりづるプロジェクトも最後の盛り上がりを見せており、「若者が戦争の記憶を語り継ぐ」具体的なモデルを実現しようとしています!!パチパチ

あまり期待をさせてしまうのも怖いのですが、これは成功させようと意気込んで準備しているところです。最後の踏ん張りどころという感じです!

さて、遅くなってしまったのですが、寄港地の報告です。

5月26日、私たちはラパヌイで証言会をしてきました。
ラパヌイは、「イースター島」としても知られています。「絶海の孤島」と呼ばれることもあり、独自の文明を築き上げ、島の周りには多くのモアイ像が並ぶことで有名です。
ラパヌイというのは、現地の人がその島を呼ぶときの名前です。

ちなみに、ペルーからラパヌイまで、水先案内人としてエンリケさんという方が乗船されていました。彼はラパヌイの音楽家として活動しています。「トキ」というグループを作り、島に伝わるラパヌイの文化を若い人たちが受け継いでいくためにも尽力しています。

その、エンリケさんの魂のこもった音楽に、バイオリンで参加させてもらうことができました。これは私には震え上がるほど幸せな経験でした。

ギターを弾く彼と2人でセッションをした際に、「ラパヌイと日本はつながっている」と感じ、私はとても親近感を持ってラパヌイで話をすることができました。

さて、現地では船を降りてテンダーボートで岸に渡り、バスで会場のハンガロア村の体育館に向かいました。

会場には、100名ほどが集まってくれていました。島の中学生や高校生、それから小さな子どもたちも来てくれました。もちろん、大人の方たちも。

最初は、エンリケさんの団体である「トキ」の子どもたちが、演奏で迎えてくれました。
島の音楽はゆったりとしていて、ポリネシアの言葉の響きが、会場を優しい空気で包んでくれました。

そして、今回は、子どもたちが多いということで、被爆体験を話す前に、私が導入部分をつくりました。原子爆弾というものが、一体なんであるのか、簡単な説明と共にお話しました。

そして、被爆証言をしたのは計屋道夫さん。

スライドに写真を映し、わかりやすい言葉で丁寧に説明されているのが印象的でした。小さな子どもたちは、床にごろんと転がって見ていましたが、彼らにも、「なんだか小さい頃日本から来たおじいちゃんがピカの話をしていたなぁ」と思い出してもらえるんじゃないかと思います。

そして、浜田あゆみさんが、先日ペルーのメリーナさんとつくったパフォーマンスを披露しました。詩を紹介する際に、現地の高校生が、スペイン語でその詩を読んでくれたのですが、そのことが会場に一体感を持たせたんじゃないかなと思っています。

質疑応答も盛り上がりを見せました。
「日本はなんで原発をなくさないのか」「アメリカに対してどう思うか」など、率直な質問がとても多く、簡潔に答えるには難しいものもありましたが、被爆者としての気持ちも届けられた時間でした。

私達おりづるプロジェクトメンバーも、今までで一番、達成感のあった証言会だったかなと思います。

最後に、市長さんがスピーチをしてくれました。
私がとても心に残っているのは、ラパヌイの環境問題と、世界の核問題について、「今の世界は平和ではない。平和というのは愛があるということだ」と言っていたことです。

愛があれば、ゴミを捨てないし、愛があれば、核兵器はつくらなくてもいい。もっともっと広い目で、人を愛し、故郷を愛し、地球を愛し、生きていきたいと思いました。

私自身、被爆証言を続けていくということは、とても愛のあることだと思っています。未来に核兵器や放射能汚染の脅威を残さないために。子どものため、孫のために、より良い地球を残していくために。被爆者が自らの経験を未来に向けてのメッセージとして発しているというのは、とても貴いことじゃないでしょうか。

愛のある世界をつくっていくために、地球の上では誰とでもつながることができるなぁと思いました。

それでは!

(おりづるユース特使 福岡奈織)

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