これまで何度もおりづるプロジェクトで訪れてきているフランス領ポリネシアのタヒチから、とても衝撃的なニュースが飛び込んできました。
今月(6月)2日にも、第7回おりづるのメンバーが訪れて、核実験被害者やそれを継承しようとする若者たちと意味深い交流を終えたばかりです。
ニュースの内容は以下の通りです。
ガストン・フロス仏領ポリネシア現大統領は核実験の被害者を追悼するために建てられた記念碑の取り壊しを決定しました。この記念碑はモルロアでのフランスによる最初の核実験から40周年となった2006年7月2日に、オスカー・テマル前仏領ポリネシア大統領が建設したものです。完工式にはフランス、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、オランダなど、各国から代表者が集まりました。ポリネシアのアーティストによって装飾されたこの記念碑は、以来、神聖な場所として、広島や長崎、その他世界中の核実験場から人々が追悼のための象徴的な石を持ち寄る場となってきました。
ガストン・フロス大統領は自身も推進した30年にわたるフランスによる核実験の歴史を消し去り、代わりに、数年間に及んだ一時停止の後に1995年に核実験の再開を命じ国際社会から非難を浴びたジャック・シラクにこの地を捧げようとしています。
2006年以降、この地では毎年7月2日にマオヒの伝統的な形式で世界中の核実験の被害者の追悼する式を行っており、広島や長崎の被爆者をはじめ世界中の重要人物も多くこの追悼式に参加してきました。
今では世界の多くの人々に知られるようになった記念碑を取り壊すことは、核実験の被害者とその家族にとって冒涜ともいえる行為です。
かつて核実験場で働いていた被ばく労働者の組織であり、ポリネシアやフランスに多くの友人やNGOの仲間をもつ「モルロア・エ・ タトゥ(モルロアと私たち)」は、ガストン・フロスにこの理不尽な取り壊しを中止し、この神聖な場所が核実験被害者の追悼のために永久に残されることを約 束するよう誓願する署名活動を始めました。
是非、署名にご協力ください。
日本語でのページが立ち上がりましたので、こちらからどうぞ。
https://secure.avaaz.org/jp/petition/petition_53a414e57ff4f/
おりづるプロジェクトと共に、核の問題、核兵器の問題、核実験の問題を共に考えてきた
タヒチの遭遇していることに、お気持ちと署名のご協力をお願いします。
ピースボート 渡辺里香
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