船に乗る前からずっとやりたいといっていた「さるく企画」が少しずつ動き出しています!
さるくとは、長崎弁で「歩きまわる」という意味で長崎で被爆遺構を歩いてガイドして下さる方を「さるくガイド」と呼びます。
私のだいすきなヒバクシャの方はさるくガイドをしており、その話し方や言葉の選び方に惚れ込んで私は長崎に通い詰めています。なので、だいすきな継承方法のひとつであるさるくを船内にて実践するべく、着々と進行中しています。
まずは、さるくガイドとして勉強する前に今日本で起こっていることや、問題となっていることをいくつか挙げて勉強会を行うことにしました。題して「わたしはわたしがえらぶ」です。
このタイトルには理由があります。横浜で生活していても、船内で生活していても大人とくくられる人々は「若者は無関心だ」と決めつけることが多いです。「これだから日本はよくならない」と言う方も少なくありません。
最初から決めつけられている「若者」に対してのイメージにいつも違和感を抱いていました。私は、若者は日本に対して無関心ではないと思います。何かしらの考えは持っているものの、それを吐き出しづらい社会がそこに存在しているのです。加えて、少しでも的外れな回答をすれば、それ以上に批判の声が強くなります。
変わらない事実に対して、若者が、わたしが、何を考え思うかは、いつでも「わたし」が決めていいはずのことです。そして他者にそれを批判する権利はないはずです。話し合いとは本来そういう場でなければなりません。だからこそ、そういった意味合いのタイトルをつけ、今まで、デモ、民主主義、核の民主主義、原子力発電、特攻などのテーマを取り扱って自分たちが考えることを素直に共有する場を作ってきました。問題や疑問に対して、自分で言葉を選んで話せることがさるくガイドをするうえでも重要だと思っています。
鈴木さんの話を真剣な眼差しで聞く若者たち
グアテマラをあけてから、いよいよ本格的にさるくガイドをやりたいと言ってくれた人々と一緒に自分でしかできないガイド本を作っていきます。船旅が終わるころに、少しでも多くの方が広島・長崎に関心を持っていただき、今年の夏に1人でも多くの仲間が私のだいすきな土地に訪れてくれることを願って頑張ります。
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