1.ヒバクシャ証言の航海

ヒバクシャ2名にニカラグア大統領から「ルーベン・ダリオ文化独立勲章」が贈呈!

航行中のピースボート第70回クルーズが、2度目となるニカラグア・コリント港に寄港しました。
その時の模様が届きましたので、お知らせします!!
今回の訪問にあたり、ダニエル・オルテガ大統領が公式歓迎式典を催して下さり、参加者との交流がもたれました。
ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海-歓迎式典
歓迎式典

式典の中で、オルテガ大統領は、広島と長崎の悲劇について触れ、アメリカやその他の国々が「私たち地球の生命すべてを千回にも渡って絶滅させるほどの核兵器を保持している」と指摘した上で、「これは、富の偏りと貧困の広がりをもたらし、近代化が世界に核兵器の広がり、軍隊の広がりをもたらした利己的な行動のモデルであり、このことによって多くの人々が悲劇と貧困の中に暮らすことになった」と話し、このモデルが変わらない限り、世界平和の実現は困難であると話されました。
ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海-港でのイベント
港でのイベント

式典では、本クルーズに参加している被爆者の笹森恵子さん、渡辺淳子さんも登壇されました。渡辺さんは、将来二度と核の悲劇を繰り返さないために、ほかの被爆者らとともに自分の経験を伝え、世界平和を訴えていくことを決意したことを述べました。
この後、オルテガ大統領はニカラグアでもっとも名誉があるといわれる「ルーベン・ダリオ文化独立勲章」を笹森恵子さんと渡辺淳子さん、そしてピースボートの代表である吉岡達也に贈り、オルテガ大統領、ピースボート両者が平和宣言に署名しました。
ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海-平和宣言に署名
平和宣言に署名

ダニエル・オルテガ、ニカラグア大統領は、核兵器を製造するために使われている経済力と知識を、世界中のコミュニティから貧困を撲滅するために活用すべきと主張しました。
独裁者ソモサ大統領から独立を果たすために戦ったサンディニスタ(民族解放戦線FSLN)のリーダーは、ピースボートのコリント港寄港中に行われた式典の中で、ピースボート参加者を含む、およそ1,250人の市民を前に、核兵器廃絶を唱え、凶暴な資本主義の支配が変わらない限り、破壊と死の繰り返しは続 き、人間らしい暮らしの向上はない、と述べました。
ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海-オルデガ大統領と吉岡達也
オルデガ大統領とピースボート共同代表吉岡達也

その上で、「もし、戦争がこの世から無くなり、核やその他の兵器の製造が中止されたとしても、すべての巨大産業が先進国の軍事産業の元で動いている限り、続いていくことになるだろう。もし、沖縄やグアンタナモの軍事基地が撤去され、プエルトリコが自由になったとしたら、その時にようやく先進国の軍事産業の利権がなくなるだろう」と加えました。

2日間にわたるニカラグア寄港中、乗船者たちは、ラス・ペニータスやファン・ベナード島のビーチの清掃活動など、いくつものプログラムに分かれて 参加しました。

(奥村早苗)

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