7月25日に帰国した第8回おりづるプロジェクトですが、日本に帰ってきてからも引き続きメディア掲載が続いています。嬉しいことです。さすがに戦後70周年、被爆70周年ですね。
多くの方にメッセージが伝わりますように。
さて、今回は第8回おりづるプロジェクト(ピースボート87回クルーズ)のポルトガルからポーランドまで乗船頂いた、女優の東ちづるさんの書いてくださった記事です。
産経エクスプレスという紙面に東さんが「まぜこぜエクスプレス」というコラムを持っていらして、8月12日号の紙面に「Vol.57 核なき世界目指して被爆体験語る ピースボート参加の三宅信雄さん」というタイトルで三宅さん、そしておりづるプロジェクトを登場させて頂きました。
産経エクスプレス まぜこぜエクスプレス
「Vol.57 核なき世界目指して被爆体験語る ピースボート参加の三宅信雄さん」
http://www.sankei.com/life/news/150812/lif1508120026-n1.html
途中で、東さんはこんな風に言っています。「広島出身の私は子供の頃から、被爆者の証言や映像、写真などに触れる教育を受けてきた。もちろん漫画「はだしのゲン」も読んだ。食事も喉を通らない、夢に出てくるほどの衝撃、恐怖だった。今、改めて思う。あのような教育を受けてよかったと。戦争を知らない世代でも、戦争というものを想像する種を植えてもらったと思うから。」と。これは、船やフランスでのプログラムをご一緒して彼女本人からも感じられる感覚でした。
私たちが現地の子どもたちへの影響を危惧して、表現やプレゼンテーションの中身を無難なものにしようとしていたことに対して、「きちんと見せた方がいい」「日本以外の人は、言葉だけでは想像がつかない」「写真を見せても、むごすぎることはない」と指摘してくださったことがとても印象的でした。正直、その場ではすぐに理解しきれなかったこともありましたが、少し時間が経ち、また今回の記事を読むと、東さんの強い意識と信念を再認識することができた思いです。
最後に東さんは「戦争体験者、被爆者の人たちの声に耳を傾け、これからを生きる私たちにできることを考え続けたい。平和を引き継ぐには、まずは平和はもろいものだと知らなければならない。」と締めくくっています。本当にそうですね。
世界を旅していて、様々な歴史的悲劇や紛争に巻き込まれた方々の声を聞きます。そのときに多くの場合共通しているのが「知らなかった。気がついたらそういう状況になっていた。」と言います。これは「もろい」平和な日常が恣意的に少しずつ変えられていくことで、いつのまにか大きな戦争や紛争などの悲劇になってしまう可能性が常にあるということだと思います。
105日間の地球一周を終えて、70周年となる終戦記念日を数日で迎える今、改めて考えたいと思います。
この記事以外にも、東さん関連でもう一つメディアに登場します。
なんと、TBS系「ウルルン滞在記 ドイツ平和村編」(8月15日午後2時~)で東さんとピースボートの様子が放送予定です。
ぜひ、こちらもご覧ください。
(ピースボートスタッフ 渡辺里香)
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