2015年12月19日、ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会の「ヒロシマ・ナガサキを語り受け継ぐつどい」が、東京四ッ谷で開かれました。
基調講演「ヒロシマ・ナガサキを伝えるということ」をピースボートの川崎が行い、被爆者の声を継承する様々な取り組みの一つとして第8回おりづるプロジェクトに関わった下ノ原歩(しものはら・あゆみ)さんがリレートークに参加しました。
以下は下ノ原さんの当日の感想と報告です。
全国に様々な形で被爆の実相を伝え受け継ごうとしている人たちがいることを知り、大変励まされる思いがしました。
ピースボート 渡辺里香
—-以下、下ノ原さんからの報告——–
開会挨拶のノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会代表理事の岩佐幹三さんのお話で始まりました。
ヒバクシャとしての体験、核廃絶に向けた決意を聞き、このプログラムの意義を強く感じました。 続いてピースボート共同代表の川崎哲さんがお話されました。
核兵器の現状と世界の動きについて、ピースボートおりづるプロジェクトの紹介と 、第87回クルーズ内でのおりづるプロジェクトの取り組みについてお話をされました。
クルーズの話は自分が乗船していたので、思いを馳せると共に同じクルーズに乗っていたという感動と誇りを改めて感じました。
また、語り部としてのヒバクシャの方の心情を察する川崎さんの思いは、川崎さんの核兵器廃絶に取り組んでいる原動力の一つなのだと感じさせるものでした。
余談ですが、当日川崎さんの本を売っている私は、少し偉そうで背伸びをしている気持ちでした。
ヒバクシャの証言やミニコンサートなどを交えながら、様々な取り組みをしている方々のリレートークもありました。
どれも皆さんの取り組みに対する熱い思いに感銘を受けましたが、特にヒバクシャの方の体験談を聞く機会がない人向けにインターネットを通じて発信している方や、
福島の取り組みを語り継ぐ団体の方の話は興味深いものでした。積極的に取り組んでいる姿勢は、年代の近い私にとって背中を押されている感じがしました。
私はピースボートおりづるプロジェクトの参加者として、お話させていただきました。
寄港地で和太鼓のグループでノルウェーの証言会、ベネズエラのピースセレモニーに参加したこと、
船内企画でおりづるプロジェクトの発表を聴講したこと。
ご縁があって下船してから広島・長崎を訪れ、参加していたヒバクシャの方に平和記念資料館を案内していただいたことを、
写真を交えてお伝えしました。 プロジェクトを通して、被爆者の方と初めてお会いし、一緒に時を過ごしたことは
過去と今を繋ぐ大切な時間になりました。
今回このような機会をいただき、お話出来たことを光栄に思います。
これから核廃絶に平和への取り組みに向けて、関心を持ち続けて行きたいです。
下ノ原 歩
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