1.ヒバクシャ証言の航海

大統領と国会議長にお会いしました in アテネ

2015年7月25日、第8回おりづるプロジェクトは105日間の証言の航海を終えて、無事に帰国しました。遅くなってしまいましたが、クルーズ中の寄港地プログラム報告をさせていただきます。

記録ドキュメンタリー映像:『I Was Her Age /過去と今の対話』

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2015年5月13日、ギリシャのピレウスに着きました。

おりづるプロジェクトはパヴロプロス大統領に面会する機会を得ました。国家的な財政危機に瀕しているギリシャで、財政緊縮・経済構造改革路線を逆行させることを公約して今年の1月に政権を担うようになったチプラス新政権。核政策については、北大西洋条約機構(NATO:米国との核軍事同盟)の加盟国であることもあり、発言はまだ消極的です。そんな中、パヴロプロス大統領は「科学や技術の発展は人間に貢献してこそ意義がある。傲慢にならずに文化を発展させること、それこそがギリシャ精神」と話し、「核兵器政策を決めるにあたり、みなさんの経験こそが一番重要」と何度も握手をしながら話してくれました。

大統領の前で話す三宅さん

 

国会では、元人権弁護士の30代女性のコンスタントプロス議長が迎えてくれました。国会の議会場で8名の被爆者、そして3名のユースが100名の国会議員と40名の学生に紹介されました。その後、各政党が敬意と連帯の気持ちを表して3時間。なんとそのすべての行程が全国に生中継されました。

 

大統領への証言挨拶と国会での証言をした三宅信夫さんは、今回の訪問をこんな風に話してくれました。
「新しく組閣された政権が、私たちを暖かく迎え入れ、歓迎してくださったことはほんとに感謝です。特にピースボートでは初めてという大統領との面談や国会への招きは民間団体としては珍しいことと思います。
これは革新派の新政権が戦争のない世界、そして核兵器のない平和な世界を望んでいる現われでしょう。しかしそれにしても今のギリシャがおかれている状況考えればかなりの英断だったと思います。というのは、ギリシャはNATOの一員としてアメリカの核の下にあります。それが私たちのような核兵器の廃絶を主張している被爆者を国として招くのです。しかも今ギリシャは、国家経済が危機に直面して、その解決のために各国と交渉している最中なのです。私たちが望んでいた政府の責任者である首相との面会が適わなかったのは、国としてのぎりぎりの選択肢だったのでしょう。経済的危機からの賢明な脱出が早くできることを願って長い文化の歴史をもつギリシャをあとにしました。」

午前中に港で行われたセレモニーでの挨拶では、三田村さんが、ギリシャから受け取って長崎でともし続けている「誓いの火」を通じてギリシャとの交流が今後も続くことを期待したい、と述べるなどギリシャと日本のつながりが改めて認識される良い日となりました。

セレモニーでの挨拶では、三田村さんが、ギリシャから受け取って長崎でともし続けている「誓いの火」を通じてギリシャとの交流が今後も続くことを期待したい、と述べるなどギリシャと日本のつながりが改めて認識される良い日となりました。こちら

(文・スタッフ 渡辺里香 / 写真・鈴木慧南、エマ・バゴット)

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