第1回~第10回おりづるプロジェクト

おりづる船内企画〜証言会・朗読編〜

今回のブログでは、第9回おりづるプロジェクトの

船内活動の続きを紹介します。

9月2日には、

東野真里子さんによる証言会を行いました。

東野さんの証言会

東野さんは、被爆者の方々が高齢化していく中、

二度と過ちを繰り返さないという想いを継いで二世の言葉として

世界へ発信しようと活動をしていらっしゃいます。

本当にお話が上手で、まるでご自身が体験されたかのように分かりやすく

証言してくださいました。

若者が内容をしっかり理解して後世に伝えていくことが大切だと

改めて気付かされました。

また、東野さんは原爆の爆発音など、声の抑揚をつけた表現をしてくださるので、

臨場感が伝わったという感想が寄せられました。

その後は、「教えてアチンさん」という題で寒川くんと、

インドの核兵器の専門家アチンさんと客席を巻き込んだ質問会を行いました。

アチンさんとの質問会の様子

夜には、「ジャングル大帝レオ」、「タッチ」などの監督、

宇井孝司さんの講演会の中で、山崎が朗読をさせて頂きました。

宇井さんが書き下ろした原爆を題材にしたストーリー「天使の羽根の降った街」に、

生のピアノ演奏、朗読のストーリーと連帯させたイラストの映像を流すという

盛りだくさんな一本でした。

黒い雨を黒い羽に例えるなどの比喩が多く、優しい物語でした。

たくさんの方から「感動した、原爆のことがわかった」とのご意見を頂いたので、

今後も私なりのやり方で続けていこうと決意をしました。

朗読の様子

9月9日には、おりづるパートナーとのミーティングを行いました。

自己紹介から始め、なぜおりづるパートナーになってくれたのかを

質問してみました。

出身が広島なのに原爆投下について何も知らないから、

自分の親族が被爆者なのに、被爆体験を聞けないまま別れてしまったことに

後悔しているから、前回乗船した時のおりづるプロジェクトの被爆者の方と

仲良くなったから、今回も何か手伝いたいからなどの意見があがりました。

そして、おりづるプロジェクトの今の状況を伝えました。

一部の人しか関心を持っていない現状、

証言会に無関心層は来ないという課題を踏まえ

無関心層に関心を持ってもらえるような間口の広い企画の実施をし、

できる限り多くの人に被爆体験を伝えるためにみんなで企画作りをしました。

ポスター展をして気軽に知ってもらえる場を作ったり、

たくさんの人が通る場所でお話会をしたり、

もっと気軽に来てもらえる環境を作ることにしました。

9月11日には、森川さんの証言会を行いました。

証言会の様子

森川さんは、6歳の時に広島で黒い雨による被爆をされたので

「黒い雨〜原爆の恐ろしさ〜」という題で行いました。

証言会の後に、山崎が朗読「ヒロシマの空」を行う時間を設けて頂きました。

朗読で使用したイラスト

スクリーンには、朗読の詩と連帯させた絵を写しました。

原爆投下直後の状況を描いたイラストはとても直接的で恐ろしく、

見る人の想像力をより膨らます事ができたのではないかと思います。

私自身の感想としては、証言を聞いた後はいつもよりも情景が

目に浮かび気持ちが入り、涙をこらえながら詩を読ませて頂きました。

夜には、「9.11ピースセレモニー」という企画に、

坂下紀子さんと山崎が出演させて頂きました。

バレエやシャンソンに合わせて9.11に関する映像を流したり、

内容の濃いセレモニーでした。

私は、9.11に関する朗読を読ませて頂きました。

朗読の様子

坂下さんは、横笛の生演奏アメイジンググレイスと共に手紙の朗読を行いました。

朗読をする坂下さん

最後には、会場の全員で黙祷をし、みんなで世界平和を祈りました。

夜には、おりづる映画上映会で「渚にて」という、

原爆を題材にした白黒映画を上映しました。

「原爆についてよく理解できた」という意見もありながら、

内容が少々難解だったため、「難しかった」といった感想を多く頂きました。

まずは原爆について関心を持ってもらうために分かりやすいものを流そうという

次回の反省に繋がる意味のあるものになりました。

分かりやすく若者も来やすい題材を検討した結果、

まずは「はだしのゲン」を上映することになりました。

今後とも、核兵器に関する映画をたくさん上映する予定でいます。

9月13日には、深堀讓治さんによる証言会を行いました。

証言をする深堀さん

讓治さんは被爆者の方達の中で最年長の方で、長崎で14歳の頃に被爆されました。

かなり記憶が鮮明で、証言をすることにも慣れていらっしゃり、

話に引き込まれ、涙を流す方も沢山いらっしゃいました。

私のような役者の視点から見ると、

演劇では絶対に表現しきれないものがありました。

やはり、現実を見てきた人の生の声にかなうものは何もないと改めて思いました。

証言会の後には、「原爆について聞いてみよう!」という題で質問会を開きました。

今回は隔離された小さな部屋で企画したからか、

集客があまり良くありませんでした。

次回はもっと気軽に来れる場所で行おうという反省点に繋がりました。

船内にはたくさんの企画を行う場所があるのですが、

内容や来てほしいターゲットによって場所の選択がとても重要となります。

おりづるプロジェクトとしての企画もだいぶ場数を踏んだので、

これからはそのような選択も工夫していきたいと思います。

9月15日には、GTC(グローバルティーチャーズカレッジ)という教育関係に

興味がある人たちのグループとコラボでミーティングを行いました。

ユースになった理由、現状の問題提起などをユース二人からそれぞれ10分ずつ語り、

全体で20分質疑応答をした後、2チームに別れたグループで、

どのような企画を立てていけばいいのかをディスカッションしました。

ディスカッションの様子

まずは原爆よりも、原発など身近なことから知ってもらう、

とりあえず何でも実施してだんだんと関心を持ってもらう、

おりづる飲み会等、気軽に来れる企画を作る、との意見が出ました。

GTCの皆さんは、普段から人にどう伝えていくかを考えているからか、

皆さん話し方も上手くいい意見もたくさん出て、刺激になりました。

夜には、山崎による朗読劇を行いました。

前回お世話になった、宇井孝司さんに提供していただいた作品「ことば残り」を上

演しました。

内容は、原爆や少年兵、9.11等の戦争や事故で

もう二度と会えなくなってしまった人に本当は伝えたかった言葉残りを、

映像と共に読み上げるという、内容でした。

観客からは好評で、原爆の怖さが少しでも伝わったかなと思います。

船内で劇団を作ったので、今後もメンバーを増やし公演を続けて、

核兵器の恐ろしさについて知ってもらうための間口を広げていこうと思います。

朗読の様子

そして、企画のシリーズ化も実施しておりました。

ユース寒川くんによる、「サムのわくわく政治講座」と名付けた勉強会。

政治、教育、少子高齢化、医療、憲法、歴史、ニュースと

毎回違うテーマで行い、最終回は特別編として原爆をテーマに7回行いました。

勉強会の様子

何も知らない若者をターゲットに行ったのですが、

情報量の少ない船内でどう収集したのか不思議なほど分かりやすく、

若者だけでなくご年配の方や元教師の方も

メモを取りながら熱心に聞いておられました。

寒川くんは今後、ワークショップを開いたり、

みんなで一つ一つの課題について考えていく企画を練っているそうです。

また、ウータンこと、橘光生さんの「ウータンのチョイまじトーク」と

名付けた勉強会も、2回行いました。

話し方がスマートで流れがよく、その場を見てきたかの様な話し方だという意見を

頂きました。橘さんは若者たちとの接し方も上手く、

多くのパートナーに慕われているように思います。

勉強会で話す橘さん

今後も、映画上映や、ポスター展、子どもに読み聞かせや合唱団の立ち上げ等、

私たちの色を生かした企画を積極的に作っていきたいと思います。

インドからギリシャの長い洋上期間も終わり、

これからはヨーロッパ区間に入り、寄港地が連続して続きます。

今の現状に満足せず、もっともっと上を目指して頑張っていきたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

文/おりづるユース山崎御園 編集/ピースボートインターン鈴木慧南

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