1.ヒバクシャ証言の航海

ル・アーブル寄港: 平和都市2市との交流

2010年5月28日、晴天の下でNGO「フランス平和運動」の代表者から熱烈な歓迎を受けながらフランスのル・アーブルに寄港しました。

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船を下りた瞬間に、大勢の平和活動家たちからの歓迎が

今回の寄港地プログラムは、被爆者8名に加え、一般参加者13名が参加しました。一行は、平和行政に熱心なことで知られるアーフルール市を訪問しました。文化センターでアーフルールの市長や地元の中学生ら約150名に迎えられた後、アニメーション映画「つるに乗って」を観ました。このアニメは、平和市長会議メンバーでフランス平和連帯会長のシボー市長のパートナーである、日本人の美帆シボさんが作られた絵本をもとに制作されたアニメ映画です。その後、萩野さんと兒玉さんお二人の被爆証言を行いました。

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被爆当時と同い年くらいのフランス人学生らに伝えたい思い

フランスの中学校の教科書では、広島長崎についてほとんど語れられておらず軍縮についてほとんど勉強されていないのが現状です。しかし、アーフルール市では、過去の歴史を悲劇的に考えるのではなく前向きに考えていくための歴史や記憶の勉強が全体的に行われているそうです。人口9000人ほどの小さな街ですが、市長さんが率先してこのような平和活動に取り組んでいることに感銘をうけました。

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ひとりひとり真剣に耳をかたむけていました

第2部では、「フランス平和運動」代表者のニヴェさんがはるばるパリから来てくださり、フランスの核政策についてくわしく説明してくださいました。フランスでは、国家予算の約18パーセントが軍事予算に使われているのに対して文化予算が0.7パーセントしか組み込まれていません。これには参加者から、「核保有国にも、これほどに核廃絶を訴える声があることに驚き、感謝しています。いっしょに頑張りましょう!」との発言がありました。

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核保有国にも、核廃絶を願う市民がいることに勇気付けられました

その後、原爆写真展の開会式に出席するためゴンフルヴィール市に向かいました。ゴンフルヴィール市は、2000年より平和市長会議に加盟しており毎年8月の広島・長崎で行われるセレモニーに招待されています。今回の写真展は、原爆という人類の野蛮な行為の被害者について一人でも多くの市民に知ってもらうため、人の命や人権、尊厳を守ることが大切だというメッセージを写真を通して伝えていきたいという思いで開催されています。おりづるプロジェクトの被爆者が来られる日にちに合わせて、当初予定していた開催日を早めてくださり、開会式に参加させていただきました。会場にある写真は、被団協からの提供で、フランス語で丁寧な説明が加えられおり、大変理解しやすい内容となっていました。レセプションには、ピースボートの被爆者一行もあわせて50名以上があつまり、地元名産のワインやシードルを片手に、とてもなごやかで平和な雰囲気でした。

今回訪れた2つの市に最も共通することは、市民が政策に関わろうとする意識の高さや平和への思いの強さです。市民が政府を動かせるようなアイデアを表明していくことは、多くの関心を呼びこみ、核廃絶への新しい活動の流れを創っていくことができると思いました。

(佐々野桜)

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