1.ヒバクシャ証言の航海

はじめまして、おりづる

去る4月12日、第10回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」が横浜を無事出航しました。

その様子は多くの報道もなされました。
▼出航の様子などについては、下記の記事をご覧ください。

http://peaceboat.org/18945.html

船上での活動での様子が、乗船し活動しているユースのけいなさんから届きましたので、紹介致します。

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みなさんこんにちは。

ピースボートインターンの鈴木です。

第10回おりづるプロジェクトを乗せた94回クルーズが

出航してから、はやくも週間が経過しました。

明日はいよいよ、初寄港地のシンガポールです。

今回のプロジェクトメンバーの何人かは

以前にオーシャンドリーム号に乗船したことがあるので、

懐かしい家に帰ってきたような感覚になっており、

はじめての方々は動くホテルのような大きな船に、

わくわくしていました。

  • 出航前にオーシャンドリーム号の前で

そして洋上日目の16日に初のイベント

「はじめまして、おりづる」という参加者紹介を

行いました。

参加者の方々の出身地の好きなところ、

楽しみにしている寄港地、楽しみにいている船内企画などを

対談形式でお聞きました。

その中で、学生だった頃の写真を持ってきていただき

その頃の思い出なども話していただいたのですが、

会場には被爆者の方々と同年代だった人たちも多く、

頷いたり、懐かしんだりしている人が多くみられたのが

印象的です。

  • 紹介企画の様子

その後、これも対談形式にて、長崎の三瀬さんと

おりづるユースのあゆみによる証言会を行いました。

あの日のことを1つ1つユースが尋ねていき、

写真などを踏まえながらあの日を一緒に

思い出していきました。

三瀬さんは20分という短い時間の中で

あの日のことを分かりやすく話してくださり、

現在の日本の情勢や世界情勢なども踏まえながら、

核廃絶へむけた力強いメッセージを訴えてくれました。

お話の終わりには「平和とは人類共通の世界遺産です」

という、普段の証言会でも必ず言っているフレーズで

締めくくりました。

  • 証言をしている三瀬さん

会場には若い方から年配の方まで幅広い方が訪れて

くれましたが、

「被爆証言を聞くのははじめて」

という方々もおり、涙を堪えながら三瀬さんのお話を

聞いていました。

おりづるプロジェクトのみなさんは、紹介企画後に

船内で声をかけられることが多くなったと言っており、

特に三瀬さんは「自分の証言が誰かに届いた」

とても誇らしそうに話してくださいました。

他にも、カラカス市民オーケストラの若手演奏家向けの

証言会やユースの紹介企画など、さまざまな企画を

行っています。

  • カラカス市民オーケストラ向けの証言会後に

また、船内でみなさんがよく集まるフリースペースに

ピーススペース」をオープンし、船内のみなさんが

気軽に「原爆」に触れあえる場所を作っております。

毎日おりづるを一緒に折ったり、はだしのゲンを読んだり、

当番のプロジェクトメンバーと交流したり、

国際署名を集めたりしています。

署名はすでに多くの方に賛同いただいており、

水先案内人でミュージシャンののはらヒロコさんや、

性的マイノリティ権利擁護活動家の

パニサラ・スクンピシャイラットさんなどにも

署名していただきました。

今後も積極的に集めていくつもりです。

  • 国際署名に賛同してくださった、のはらヒロコさん

明日は初の寄港地ということでわくわくしていますが、

変わらずに伝えたいことを届けていきます。

ピースボートインターン 鈴木慧南

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