こんにちは!
第99回クルーズ「おりづるプロジェクト」ユースの安藤真子です。
昨日、8月6日を広島で過ごすことができました。
広島で生まれ育ったおりづるユースの目に写った8月6日をシェアさせてください。
73年目の8月6日。
「8月6日」という、暦のなんでもない日が特別になってしまってから73年が経ちました。
23歳の私はそんな73回目の「はちろく」をICANレポーターとして過ごしました。
わたしは平和記念式典には高校1年生から出席しています。
今年は「あの日」と同じ月曜日ということで平日でしたが、約5万人が出席したそうです。
うだるような暑さと、蝉の声。
「あの日」はどうだったのだろうかと想像します。
8時15分、黙祷の瞬間に私は毎年同じことを考えます。
島病院上空580メートルで原子爆弾が炸裂する。
被爆証言にあるように、「ピカッ」と光ったすこしあと、「ドン」とくる。
私の想像はいつも、広島の街をその閃光が覆うところで止まってしまいます。
そこから先が想像できず、証言や原爆の絵のイメージを重ねることしかできません。
そして、私の出会った被爆者の方々が被爆者になったその瞬間を想像します。
大好きなおじいちゃんやおばあちゃんの顔が浮かびます。
確かにあの日、広島の人を殺す兵器の標的になった私の大事な人。
なぜそのような兵器が開発され、今日も存在しているのか。
悔しくて、悲しくて、言葉になりません。
73年経ち、こんなにも多くの人が集い平和を願うようになると、だれが想像できたでしょうか。
今が平和だとは思いません。しかし、70年草木が生えないと言われた広島の街はこんなにも活気のある街になりました。
ただそれだけで、広島の人が愛おしくなります。
平和記念式典のあとは国連ユニタール広島事務局のイベントや原爆展、
そしてピースボート川崎哲による講演などに足を運びました。
毎年8月6日には約100ものイベントが開催されます。
夜は灯篭流しを見に行きました。
その美しさの奥にあるものに思いを馳せます。
水を求めてたどり着いた人々。
水面が見えないほどに浮いている膨れ上がった死体。
うめき声。
そんな光景が目の前の元安川に広がっていたことを、知っているのにわかることができません。
毎年多くの人々が灯篭流しに訪れますが、どれだけの人が「あの日」に思いをはせているのでしょうか。
その人々の中にどうか祈りがありますようにと願いながら、流れてゆく美しい灯籠を眺めていました。
73年目の8月6日が終わっても、被爆者の苦しみや、核世界と向き合うことは終わりません。
原爆ドームはいつもそこにあるし、思い出したくない「あの日」に引き戻される被爆者の方々の日常があります。
わたしはこれまでのようにこれからも、核や被爆者に向き合うことをやめません。
8月6日をきっかけに、少しでも多くの人がこれからの世界について考えることを願っています。
▼8月6日の関連報道
8月6日 Yahoo News 世界の終わりまであと2分 ー いまそこにある核戦争の危機の中で
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotohyoe/20180806-00092104/
8月6日 朝日新聞 【詳報】平成最後の8・6の夜、平和祈る1万の灯火
https://www.asahi.com/articles/ASL86412GL86PTIL01F.html?iref=pc_ss_date
8月6日 9:50~10:45 テレビ新広島(TSS)『世界の終わりまであと2分 ー いまそこにある核戦争の危機の中で』
http://www.tss-tv.co.jp/web/press/2018/20180806/
8月6日 20:00~ NHK World『News Room Tokyo』
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/newsroomtokyo/features/20180806.html
8月6日 22:00~ NHKラジオ『NHKジャーナル』
http://www.nhk.or.jp/r1/journal/streaming/index.html
8月6日 22:00~ TBSラジオ『Session22』Daily News Session「73回目となる広島・原爆の日。5万人の参列者が黙祷」
【音声配信】「73回目となる広島・原爆の日。5万人の参列者が黙祷」 川崎哲×荻上チキ▼2018年8月6日(月)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」)
8月6日 23:10~ TBS『News23』
https://note.mu/news23/n/n7c2588e0ba97
8月6日 西日本新聞 広島原爆の日 「核は絶対悪」掲げて進め
https://www.google.com/amp/s/www.nishinippon.co.jp/amp/nnp/syasetu/article/438974
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