3.核廃絶へのいろいろな動き

サヘル・ローズさん、バラ「アイキャン(ICAN)」が生まれた広島バラ園へ

11月2日、俳優のサヘル・ローズさんが、広島県廿日市市の広島バラ園を訪ね、バラ「アイキャン(ICAN)」を生んだ種苗家の田頭数蔵さん、息子の恵さんと対面しました。

サヘルさんは、2020年5月に東京都多摩市のグリーンライブセンターで「アイキャン」を譲り受けて以来、平和の願いをバラで表現した数蔵さんに会うことを切望していました。数蔵さんも、サヘルさんの生い立ちや活躍をテレビで見ながら、彼女の来訪を心待ちにしていました。ピースボートの川崎哲が一助となった今回の訪問は、まさに2人の念願だったと言えます。
2020年5月の様子はこちらから: https://hibakushaglobal.net/2020/05/26/ican-rose

バラ園に到着すると、サヘルさんはすぐに数蔵さんのもとに駆け寄りました。笑顔で歓迎した数蔵さんは、杖をつきながらも軽い足取りで、庭のバラ、温室のバラを案内をしました。途中で立ち止まり、サヘルさんの質問に数蔵さんが答える場面がありました。
なぜバラを育ててきたのかーー。1945年に被爆し、弟を亡くした数蔵さんは、身も心も傷ついていました。翌年に大きな手術を受けた数蔵さんに、近所のある男性がバラを見せ、「育ててみては」と勧めてくれました。その美しさは数蔵さんの心を癒し、平和のためにバラを作っていこうという決心に結びついたそうです。数蔵さんは、「世界の多くの人が花を愛する気持ちになったら、どれだけ平和になるだろうか」と繰り返しました。

語り合う田頭さんとサヘルさん

様々な色や形のバラが咲く広い畑まで足を伸ばし、「紅鹿の子」や「瑞宝」、昨年ローズコンテストで金賞を受賞した「フレグランス・ペルシカ」など、数蔵さん自作のバラを見学しました。たわわに咲く「アイキャン」の前に立つと、その由来のごとく、平和を愛する多くの人が集う雰囲気が伝わってきました。「アイキャン」を作ってくれたことへの感謝の言葉も飛び交いました。数蔵さんは、「そうだ、『サヘル・ローズ』という名前のバラを作ろう」と嬉しそうに言いました。2人の新たな夢が生まれました。

バラ「アイキャン」に囲まれて

美しく咲く「アイキャン」

当日の夜に東京で仕事をひかえていたサヘルさん。バラ園滞在は、1時間と短いものでした。しかし、数蔵さん、恵さん、そしてそこで働く人々との交流は、深く濃密なものでした。帰りの車の中では、東京で一緒にバラを育てるお母さま、フローラさんと早速電話で話し、バラ園の様子を報告していたようでした(ペルシャ語で分からなかったのですが)。次のバラの開花する来春には、ぜひフローラさんを連れてきたい、とおっしゃいました。

数蔵さん、恵さん、従業員のみなさんと

サヘルさんは、バラ園訪問前日に広島市内で行われた自身の講演会で、「スマートフォンから目を離して、しっかり相手の目を見て語り合いましょう」と呼びかけました。忙しいなかでも、相手を想い、心で対話をする。今回、それを実践する姿に立ち合い、そういう一つ一つが平和を創り出すのだと実感しました。

<メディア掲載>
◆サヘルさん 廿日市のバラ園へ 育種家田頭さんと平和語る 核廃絶願い名づけられた「アイキャン」育成
https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=111860

◆Actor Sahel Rosa visits rose garden in Hatsukaichi City and discusses peace with breeder of “ICAN” roses named on basis of wish for nuclear abolition
https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=112251

<バラ「アイキャン」は、みなさんも育てられます(広島バラ園)>
https://item.rakuten.co.jp/auc-hiroshimabaraen/ican/https://item.rakuten.co.jp/auc-hiroshimabaraen/pot_ican/

文・松村真澄

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