1.ヒバクシャ証言の航海

Voyage120 おりづるプロジェクトスタッフ~高尾桃子~

はじめまして!おりづるプロジェクト運営スタッフの高尾桃子と申します。(上の写真の一番右)
私は現在、広島を拠点とするNPOに所属し、修学旅行生や海外からのゲストに向けて、平和公園のガイドやワークショップを行っています。


実は、私の平和活動の原点はピースボートのおりづるプロジェクトにあります。
2020年、コロナで船が出せなくなった時期に始まった「オンライン証言会」。私はそこにボランティアスタッフとして関わり始めたことで、たくさんの被爆者の方の生の声を直接聞く機会を得ました。力強く語られる被爆者の方々に毎回心を揺さぶられ、「受け取った平和のバトンを、私も次の世代に繋いでいきたい」と強く感じるようになりました。

そして、”Time for Peace(今こそ平和を)”というテーマのもと、今回のクルーズにスタッフとして関わらせていただいていることに大きな喜びと使命感を感じています。
ヒバクシャの平均年齢は85歳。今回は運営スタッフとしての乗船ではありますが、私自身、被爆者の方々のすぐそばで、その生の声に耳を傾け、学びを深めたいと思っています。

平和のメッセージを届けるためには、日本からの視点だけでは不十分です。異なる立場や多様な背景を持つ人々とともに、歴史を多角的に見つめ直し、「平和とは何か」「平和を築くために私たちに何が出来るのか」、対話の中で見つけていきたいと思います。
ピースボートにはさまざまな国や地域からの人が乗船されています。このグローバルな環境の中で、より多くの人と平和について語り合い、心通う時間をつくっていきたいです。

核抑止力という危機が高まる今だからこそ、戦争を止めるもっとも力強い方法は、”世界に友達をつくること”だと信じています。
大海原を越えて、ここからたくさんの新しい出会いが待っています。
被爆者の方々の力強い背中を見ながら、船旅を通して”平和”を軸にした世界との繋がりを作ってきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

初めて企画責任者として挑んだワークショップ

会場あふれそうな程の参加者に向けて説明する高尾桃子

文:高尾桃子

 

関連記事

  1. ロシアに鳴り響いた「長崎の鐘」と「ふるさと」 in サンクトペテ…
  2. 大西洋上・船内でのおりづる活動
  3. 4月26日、被爆者2名が船よりニューヨークへ出発!
  4. 〜わたしと原爆〜 船内のようす
  5. イタリアはローマの大学、図書館、シンポジウムで証言
  6. 継承の旅へ~非核特使委嘱式を受けました~@外務省
  7. チェルノブイリを経験した国@ロシア
  8. 14万羽の折り鶴を生み出す国@スコットランド
PAGE TOP