1.ヒバクシャ証言の航海

6月23日:ひとつになって平和をえがこう

6月23日、それは沖縄慰霊の日です。6月23日(水)の正午、大西洋を航海中のオセアニック号は大きく汽笛を鳴らして、沖縄の犠牲者のために皆で黙祷をしました。3ヶ月の地上戦で約23万の一般市民が命を落とした1945年から65年。ピースボート上では、沖縄出身の若い参加者と、おりづるパートナーが中心となって「命どぅ宝」をキーワードに平和の祭典『One Peace ~わったー・わんだふる・わーるど』を行いました。

ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海-0623
祈りを、この海とつながる沖縄の海へ

船内では、前日22日(火)に「命どぅ宝 -おばあから子へ 子から孫へ」と題して、世代をまたがる3人の沖縄出身参加者を招き、トークショーを開きました。81歳のおばあが涙ながらに語る、沖縄地上戦の酷さに、多くの人々が噛み締めるように聞き入りました。

23日(水)には、原爆についての展示をおりパたちが製作し、ポスター展示をしました。おりパたちの中から知りたいという声があがった情報について、作られた展示はくっきりとわかりやすく、多くの人が足を止めて読んでいる姿が見られました。

そして一日を通してステージでは、パフォーマンスが行われていました。午後には沖縄文化発表、そして夜の舞台発表は、スライドと詩の朗読、そしてダンスパフォーマンスを組み込んだもので、どちらも力強い発表でした。ヒバクシャの兒玉淑子さんは、「ヒロシマの空」という詩を朗読しました。克明にヒロシマの惨状と悲劇を伝える詩に、息を呑む参加者もいらっしゃいましたが、終了時には、割れんばかりの拍手がおこりました。観客にとってはもちろんですが、この日のイベントをつくるために集まった若い人々にとって、貴重な学びの機会となったことでしょう。舞台の締めくくりに流れたスライドは、船内で撮影された参加者たちの笑顔と共に、命の大切さについてメッセージを伝えてくれました。

(小松真理子)

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