1.ヒバクシャ証言の航海

第2回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」がスタートしました!

昨年9月から今年1月にかけて行われた
第1回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に引き続き
ピースボート第67回「地球一周の船旅」で行われる
第2回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」。

いよいよ出発。今回は108日間をかけて20カ国を回ります。
今回の大きな特徴はなんといっても
被爆者10名に加えて高校生が3名乗船しているということ。
原爆投下から64年経ち、国際情勢も少しずつ核廃絶への兆しを見せる今、
「被爆体験の継承」を目指し、
「ヒバクシャと若者が出会い、学びあう船旅」を目指します。

8月26日、午前10時から横浜大桟橋国際客船ターミナルにて記者会見が行われました。
この記者会見では、初めにピースボートの川崎哲共同代表から
プロジェクトの意義および概要説明がされたあと、
被爆者からは広島の田邉俊三郎さんと長崎の大崎静子さん。
高校生からは2年生の輿美咲さんが発言をしました。

ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海
記者会見の様子(横浜大桟橋客船ターミナルにて)。左から川崎哲(ピースボート共同代表)、田邉俊三郎さん、大崎静子さん、輿美咲さん。バナーを持つのは参加高校生の田中直人くん(左)と下村優太郎くん(右)。

今回参加被爆者の中で最年長の田邉さんは、力強い口調で、
大腸がんなどを抱えながらも今回の船旅に参加することを決意した経緯を述べ、
世界に核廃絶を訴えていきたいと発言されました。
長く教員として勤めていた大崎さんは、
「クビを覚悟でこの問題に関わってきた。それでも伝えなければいけないことだ」と
未来の世代に伝えていくことの重要性を語りました。

ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海
長崎から参加された被爆者の大崎静子さん

高校生の輿さん(あだ名:みちる)は
「原爆の問題は過去の問題ではなくて現在と未来の問題。
被爆者のみなさん、高校生の仲間とたくさん話して色々考えていきたい」と
積極的な発言をしました。

ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海
お祖父さんが被爆者で神奈川在住の参加高校生、輿美咲さん。

記者会見では今回の第67回地球一周の船旅に
国際学生(International Student = IS)として参加する
聖公会大学の学生3人の中からイ・キョンミン(Lee Kyung Min)さんも発言。
原爆投下を自国の解放ともいう韓国から来たイさんは、
「確かにそういう風な理解もあるが、誰が正しいとか正しくないとかではなく
人類の問題として私たちの世代が解決策を模索していかなければいけない。」と
非常に心に響く言葉を残してくれました。
のちの参加したメディアの方からの質問にも、
「今回地球一周の船旅があるということは
船内外で様々な交流が行われるということでもあると思う。」と述べ、
自分も被爆者と意見を交わし、学びあっていきたいとのことでした。
原爆の問題を考えていく上で無視することのできないアジアの歴史認識の問題。
隣国同士・若者同士の交流が今から楽しみです。

ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海
韓国・聖公会大学の学生、イ・キョンミン(Lee Kyung Min)さん(左)

最後に今回の第67回地球一周の船旅の航程に含まれる
キューバのアンドレス・バジャステル(Andres Ballaster)大使が挨拶をしてくださいました。
スピーチの中で大使は「ヒバクシャ地球一周」プロジェクトを
世界に平和の輪を広げていくピースプロジェクトと表現してくださいました。

ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海
キューバ大使のアンドレス・バジャステル氏(右)。とても温かいスピーチをしてくださった。

被爆者のご家族の方や、前回の「ヒバクシャ地球一周」の参加者の方も数名いらっしゃってくださり、
大変和やかな雰囲気の中で行われた記者会見。
改めて出航への決意を新たにすることができました。

ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海
出航の様子。紙テープが投げられ乗船者と見送りにきてくれたターミナルの人とが別れを惜しむ。

27日正午、10名の被爆者と3名の高校生を乗せたオセアニック号は横浜大桟橋を無事出発しました。
「いってきまーす!」「いってらっしゃーい!!」の掛け声が響くにぎやかな出航となりました。

また108日後、笑顔で今度は帰航記者会見ができるよう、108日間頑張っていきたいと思います。

ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海
プロジェクト参加高校生の3人。右から田中直人くん、下村優太郎くん、輿美咲さんとピースボートスタッフの畠山澄子。

(文責:畠山澄子)

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