みなさんこんにちは。
ピースボートインターンの鈴木慧南です。
今回は、第10回おりづるプロジェクトで積極的に行っているヒバクシャ国際署名の活動について、紹介します。
おりづるプロジェクトのブログやフェイスブックなどを見て、ヒバクシャ国際署名のことを知っている方も多いと思います。
この活動は2016年の春、広島と長崎の被爆者の方を中心に始まったもので、核兵器の廃絶を求め、広く世界に呼びかけているものです。
2017年6月までに約274万筆の署名を集めることができています。
ピースボートとしても今回の第94回クルーズでは、船内やおりづるプロジェクトが証言会を行う寄港地にてこの署名活動に力を入れて行っています。
そして6月8日現在では船内や寄港地を含めて約800筆の署名を集めることができました。
船内では、主に証言会などのイベントをやる際に呼びかけをしたり、毎日船内の8階にあるピースボートセンターの横に「ピーススペース」というブースを出し、そこで集めたりしています。
署名や核兵器禁止条約などに興味を持っていなかった人も、被爆者の訴えや想いを聴いた後には列を作ってまで署名したいと言ってくださったり、「日本に帰ってからも集めるから用紙をください」と積極的に声をかけてくれる方々が多くいて、みなさんの熱意に私たちも感謝しています。
また、水先案内人として乗船中の、さまざまな分野で活躍する著名な方々にもご協力くださり、署名をしていただいています。
日本のゴスペルシンガーの第一人者であり、これまでにDreams come true、LOVE PSYCHEDELICO、布施明、CHARA、加藤ミリヤほか多数のバックコーラスを務め、ゴスペルクワイアーやN.Y.ハーレム・シンガーズ来日時のレクチャー講師なども務めているシンガーソングライターの、のはらヒロコさん。
アジア時事問題を調査し報道する番組の他、違法な供給連鎖、人権侵害の問題やあまり報道されない社会や政治問題などを取り上げるニュース番組の担当もしておられた、アルジャジーラの英語チャンネルのレポーター、チャン・タウ・チョウさん。
イラン・イラク戦争において、兵士として国を守るために戦地に赴き、その際に化学兵器の被害を受け、今もなおその後遺症と戦いながらも化学兵器の非人道性や平和に対する思いを語っている、テヘラン平和博物館の方々。
また、他にもTABIPPOという団体で、人が旅をすることで平和な社会を作っていこうと若くして団体を立ち上げたメンバーの一人である小泉翔さんも賛同してくださいました。
ここでは紹介しきれませんが、そのほかにもたくさんの参加者の方は勿論のこと、水先案内人の方々にご賛同いただいています。
徐々に船内でも認知度が高くなってきた実感はあるものの、まだまだヒバクシャ国際署名自体を知らない方々もいると思いますので、今後とも精力的に活動を行っていきたいと思っています。
そして、寄港地でも多くの国の方が署名に賛同してくださっています。
シンガポールは政治体制の影響などもあって署名を集めることはできませんでしたが、その他証言をしたすべての寄港地で署名を集めることができています。
(計10寄港地:スリランカ、ギリシャ、イタリア、スペイン、ポルトガル、フランス、コペンハーゲン、ロシア、フィンランド、スウェーデン)
イタリアのカリアリに寄港した際には、現地の基地反対活動などを行っている平和団体の方々を中心に、熱烈な歓迎を受けながら、100を超える署名を集めることができました。
また、スペインのバレンシアに寄港した際には、バレンシア州議会の議長やMr.Joan Ribó Canutバレンシア市長から、温かいお言葉とともにその場で署名をしていただきました。
(現地メディアでも報道がなされました。
http://valenciaextra.com/es/tripulantes-barco-peace-boat/ )
Mr.Enric Morera i Catalàバレンシア州議会議長
今まで、核兵器禁止条約の交渉開始を求める決議に賛成、反対、棄権をしている、様々なスタンスの国に寄港しました。
政府関係者で国としてのスタンスがネガティヴであったとしても、「私の想い」として署名してくださる方がたくさんいました。
一人の人間として立ち戻ったときに、「核兵器はいらない」と考えてくださる方が本当に多いということを改めて実感しています。
今後、おりづるプロジェクトとしては5寄港地で証言プログラムを行う予定なので、各寄港地で多くの人々にこの活動を知ってもらい、世界規模でヒバクシャ国際署名を盛りあげていきたいと思っています。
日本にいるみなさんも、お友達への紹介やSNSなどを利用した拡散などのご協力をよろしくお願いします。
ヒバクシャ国際署名HP
http://hibakusha-appeal.net/index.html
ピースボートインターン 鈴木慧南
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