1.ヒバクシャ証言の航海

第3回「ヒバクシャ地球一周・証言の航海」出航記者会見

2008年から始まったピースボート「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」は、
第3回目をむかえました。
4月16日の出航にあわせて、横浜大桟橋国際客船ターミナルにて
記者会見を行いました。

春から冬に逆戻りかと思うほど寒く、雨も落ち風も強いあいにくの天気でしたが、
報道関係4社にお越しいただきました。

まず初めにピースボートの川崎哲共同代表からプロジェクトの意義
および概要説明がありました。

$ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海
出港記者会見

第3回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」は、101日で20カ国を巡ります。
今回の地球一周参加者は以下の8名:

梶山恭良さん
兒玉光雄さん
田中健二さん
塚本美知子さん
中谷悦子さん  (被爆2世)
萩野美保子さん
盆子原國彦さん (在ブラジル被爆者)
柳生研太郎さん
(順不同)

そして水先案内人として

郭貴勲さん (在韓被爆者)
笹森恵子さん (在米被爆者)

のお二人が部分乗船され、あわせて10人の被爆者の方々が、
平和と核廃絶のメッセージを伝えてゆきます。

記者会見での被爆者のことば:

盆子原さん「今、ブラジルの被爆者は135名です。これまで原爆手帳の取得や被爆者援護法の適応など、様々な苦労をしてきた多くの在外被爆者の思いを、世界のみなさんに伝えたい」

塚本さん「世界中の人みんなが、幸せになりたいと思っているはず。私たちは原爆が落ちるその前の日まで、ほんとうに幸せだったのに、すべてが変わってしまった。被爆死した父や弟、そして苦しんで亡くなった母のつらさを伝えなくてはならないと思う」

兒玉さん「300人いた同級生(広島一中)のうち、生き残ったのはたったの15名だった。そのなかの多くが、至近距離被爆者特有の重複ガンに苦しんでいる。私も11回を数えた皮膚ガンが小康状態の今、世界の人々に、核兵器が人間の細胞・遺伝子の深くまで達して破壊することを訴えたい。」

笹森さん「近年、アメリカの中でも、特に若い人たちの間で核兵器や戦争に対しての意識が高まっていることを感じる。今回のNPT再検討会議で、人と人、こころとこころのつながりと、愛することが大事だと改めて伝えたい。」

$ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海
会見で語る在米被爆者の笹森恵子(しげこ)さん(中央)。左は在韓被爆者の郭貴勲さん。

会見では、第1回証言航海でドキュメンタリー映画を製作したエリカ・バニャレロ監督も同席し、ヒバクシャ地球一周の意義について熱く語りました。

おりしも世界ではかつてなく核軍縮への機運が高まっている今日この頃。
5月にはNPT(核不拡散条約)再検討会議がニューヨークで開催され、
本船からは塚本さんと盆子原さんのお二人が参加します。

洋上と寄港地での活動に加えて、ニューヨークにも広がるおりづるプロジェクト。
今回の証言航海には、はじめて被爆二世の代表も加わり、時間軸も意識しながら
ピースボートはより一層「継承」のテーマについて深めて行きます。
さあ、第3回「ヒバクシャ地球一周・証言の航海」、いざ出航です!
(小松真理子)

$ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海
雨の中「いってきま~す!」

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