はじめまして、この度第96回ピースボート ICAN受賞記念おりづるプロジェクトのユースをつとめさせて頂いています、安藤真子と申します。
1/9神戸港より乗船し、はや10日が過ぎてしまいました。
今回のおりづるプロジェクトは「オーストラリア特別編」ということで、ICAN発祥の地であるオーストラリアで5都市寄港し、それぞれの都市で企画を行う予定です。また、船内でも活動的に企画を行います。
(左から、平田さん、杉野さん、三宅さん)
今回は3名の被爆者がご乗船されています。皆様広島で被爆されています。
16歳の時に爆心地から1.8㎞地点で被爆された三宅信雄さん。
9歳の時に爆心地から2.1㎞地点で被爆された平田道正さん。
1歳の時に爆心地から1.3km地点で被爆された杉野信子さん。
の3名です。
さて、今回のブログは1月17日に船内で行ったおりづるプロジェクト紹介企画についてです。
昨年のICANのノーベル平和賞受賞を振り返り、ピースボートとICANのつながりを紹介しました。また、今回のオーストラリア特別編では、「グローバルヒバクシャ」をキーワードにしています。オーストラリアでのウラン採掘による被曝者、イギリスがオーストラリアで行った核実験による被爆者、水先案内人として乗船される福島原発による被曝者、そして原爆による被爆者。色々な視点から「核」を考える機会になります。
そして今回のおりづるプロジェクトを担当するユース、私安藤の自己紹介を行いました。私の「核」「平和」「戦争」、そして「おりづるプロジェクト」への想いはまた別のブログで詳しくお伝えできればと思います。
また、この企画では三宅さんと杉野さんの被爆証言をお聞きしました。
杉野さんは1歳で被爆され、当時の記憶はありません。
原爆で亡くなったお兄さまの帰りをずっと待っていたお母様が、雨風の音で扉がドンドンと言う度に「帰ってきた!」と飛び起きる姿を見ていたそうです。
16歳で被爆された三宅さんは、電車の中で8時15分を迎えますが、身長が低く周りの人の中に埋もれていたために熱線を免れました。
昨年のICANのノーベル平和賞受賞は「スタートライン」で、そして「(核兵器廃絶が)達成する時のことを見ることはきっとできないけれど、叶えてくれることを若い人たちに期待している」とおっしゃっていました。
その、「若いひと」として聞く言葉はとても重いものがあり、スタートラインに立ったままではなくゴールに向かって走らなければならないという思いを新たにしました。そのゴール地点がまだ見えていないとしても、です。
企画終了後、ヒバクシャ署名や#YesICANのフォトキャンペーンを行いました。
次の企画は1月23日に行い、今回聞く事のできなかった平田さんの証言をお聞きしたいと考えています!また、24日から始まるオーストラリアに向けて、土台を作ることができるような企画にしたいと思っています。
文・写真:おりづるユース・安藤真子
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