3.核廃絶へのいろいろな動き

ヒバクシャ映画、メディアでの紹介!

さて、「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」のドキュメンタリー映画2本は全国各地で続々と上映されている中、(上映スケジュールはこちらをご覧ください)様々なメディアで取り上げられているので紹介します。

まずこちら、4月15日(木)付の朝日新聞「ひと」欄にて「フラッシュ・オブ・ホープ」のエリカ・バニャレロ監督がインタビューされました。この映画をとることになったきっかけやエリカさんの監督キャリアなどについて、そして上映会のことなども記載されています。

ピースボート ヒバクシャ地球一周 証言の航海-415erica

また広島ヒバクシャで元幼稚園教員である天野文子さんからこの2本の映画を見てのメッセージをいただきましたのでご紹介します:

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二本の映画は、まさに「希望の光」でした!。解説にあった通りです。概略で多少理解していても、次はどう展開するのだろうと、期待と多少の不安を感じつつ、思わず頷きながら引き込まれていきました。
この2本は、教材としても巾広く受け入れられると思います。「核」に関心をもたない方たちにも、ぜひ観てほしい。旅自身の魅力も添えられ、見ごたえ充分と思います。

①を観終わった時、映像で見えない他の船客の人たちは、どうだったのかなあと思いました。が、②の映画で、その問いの答えがありました。
この2本は、ぜひセットで観てほしいですね。 同世代の監督、また、それを多角的に援助された方々に乾杯!です。

「被爆証言は、継承できるか」という課題に、もうこの2本の映画を製作・監督された、この事実が「継承」の一歩だと思います。

①「フラッシュ・オブ・ホープ~世界を航海するヒバクシャたち~
要所、要所に専門家の解説があり、その選択、構想がとても効きました。特にキャサリン・サリバンの解説は理解しやすく、こころに沁みこむ感じがしました。
また、前半の映像部分の音楽や効果音がよくて、わたしには不思議なほど違和感なく、且つ平安な気持ちで観ることができました。
後半の音楽なし、の部分も、とてもよかった!。

サーロー節子さんの証言は、英語の文脈で、さすが、と思いました。(日本語の証言を訳す方のご苦労が、何だか理解できました。これは、私に限った日本語のことですが…)

②「ヒバクシャとボクの旅」
ここで取り上げられている主題は、わたしの永遠のテーマ、です。船上でも、国内外でも、感じることでした。ひとごと、ではない、わたし自身の生きてきた道すじで、絶えず自分にも問いつつ歩んだ、今もその道すじにあります。
これは、他のヒバクシャではない、わたしの思うことですが、いま現在している証言は、長い年月かけて、「なぜ、ゲンバク?」「なぜ、センソウを?」と問い続け、学んできて、やっとできる事だと思っています。「あの日」の体験だけでは語れません。感情が先にたち、フラッシュバックしてくるのです。

「あの時」の事柄から、誠実に思い起こし、思い巡らし、世界の中の日本が少しづつ理解できると、世界と日本の歴史に、自分の歴史が重なって、やっと体験を納得できる形で話すことができると思います。

だから、若いヒバクシャが記憶にないこと、また今の若い方が想像できないと言われたら、それをマイナスではなく、プラスにできるのではと考えています。
より客観的に鳥瞰図的に見通す学びができるのでは、と思うのです。 「知らないと知った時から、聴く姿勢も変わってくる」というのが、わたしの経験です。

エリカさんが、「ヒバクシャ自身にプライドをもってほしい」という優しい言葉を言われました。わたし自身は、「あの時、何のために、何で殺されたのか、一瞬の間に死ななければならなかった人たちの為に、生き残ったわたしが知って伝えたい。二度と繰り返さないために」この事が自分を支える土台になっています。

原爆だけでなく、理不尽に人間の尊厳を奪われた“世界中のいのちのため”にも、です。2本の映画を出来るだけ多くの方々に紹介したい、それが今のわたしにできること、素晴らしい企画を有難うございました!。
そして、「元気で行っていらっしゃい。沢山の出会いが待っていますね!」 ご健康を祈りつつ。

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