7月8日(木)、メキシコ・シティ訪問団はメキシコ市役所のタティアナ・アルカザル国際部アジア・アフリカ担当局長との面会をしました。去年、広島市より秋葉忠利市長が訪問した折に、メキシコシティは平和市長会議に調印しています。世界中で4000以上の都市からなる平和のネットワークへの加入を記念して、今年8月6日、メキシコシティは平和式典を企画していて、現在着々と準備を進めている最中だそうです。ここまで大規模に市を挙げての原爆忌にあわせた平和式典はこれまでの航海の中でも、初めてのニュースです。広島市提供の原爆展や、子どもたちを対象とした平和の絵コンクール、そして山下さんの被爆証言を聴く会や、文化発表などが予定されているとのこと、ヒバクシャ一行は感銘を受けていました。
アルカザル局長は、「みなさんが地球一周の使命のなかで、はるばるメキシコ・シティを訪れてくださったことをとても光栄に思います。わたし達も、メキシコ市民の平和への意識を高めるために、皆さんの力を借りながら努力してゆきたいと思います」と述べ、ヒバクシャ一行の短いメキシコ滞在が心に残るものとなるよう取り計らってくださいました。
つづく7月9日(金)には、メキシコ外務省に赴き、まずパブロ・マセド・リバ大使との会合に臨みました。ヒバクシャを代表してヤマシタ・ヤスアキさんが、「人間は自分の身に降りかかる危険を知ることで、未来を変えることができる。歴史は忘れられてしまえばまた同じことが繰り返されてしまうのだから、私たちは語り続けなくてはならない」と述べました。
マセド大使はそれに対し、「メキシコは核の問題においては常に革命的な態度をとってきたことを、まずお知りおきいただきたい」と前置きした上で、「メキシコは、核のない世界に向けて、核廃絶を成し遂げることができると確信している」と力強く宣言され、ここにも同じゴールを目指している仲間がいることを、非常に心強く感じました。
(小松真理子)
この記事へのコメントはありません。