3.核廃絶へのいろいろな動き

西オーストラリア非核連合から日本の皆さまへの連帯表明

先の記事でご紹介した西オーストラリアの非核連合の集会で、日本の震災そして原発災害の状況に対する連帯の声明が採択され、送られてきました。オーストラリアのウランが日本の原発で使われているという問題は、1~2月に横浜~タヒチ間で開催した「グローバル・ヒバクシャ・フォーラム」で議論さました。声明は「私たちはオーストラリアによるウランの輸出廃止を固く決意しています。ウラン採掘はオーストラリア国内での環境や文化を破壊するだけではなく、海外でも長期に渡る被害を引き起こすことにもなります」としており、「日本がドイツの前例に倣い、原子力発電所の廃止を行うことを要求します。今ならまだ手遅れではありません」と述べ、「核の無い未来を望む心で私たちは結ばれているのです」と結んでいます。以下に、日本語訳の全文をご紹介します。(川崎哲)

2011年4月4日
WANFA(西オーストラリア非核連合)から日本の皆さまへの連帯表明

オーストラリアの先住民、アボリジニの伝統土地所有者及びその仲間で組織されているWANFA(西オーストラリア非核連合*)は、2011年4月2日~4日、パース近郊にあるヌンガの土地で集会を開きました。
日本の東北、関東地方を襲った地震と津波、及び福島での原発事故が招いている惨事は、常に私たちの胸中にあります。日本の皆様に対し心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
また、東京電力の原発を稼働する燃料となっているオーストラリアのウランが皆さまの海水、水道水、食物連鎖、さらに皆さまの遺伝子までも汚染してしまうであろうことに対し、大変遺憾に思います。
私たちに地震や津波を止めることはできません。しかし核の脅威を止めることは可能であり、またなされなければいけません。
私たちは、我々が住む州である西オーストラリア州のウランが、皆さまが現在苛まれているような悲惨な被害を二度と引き起こすことがないよう、より一層努力することを固く誓います。
私たちはオーストラリアによるウランの輸出廃止を固く決意しています。ウラン採掘はオーストラリア国内での環境や文化を破壊するだけではなく、海外でも長期に渡る被害を引き起こすことにもなります。
問題の無い状態でもオーストラリアのウランは放射性廃棄物になり、そして事故が起こると放射性降下物となってしまいます。
私たちは安全で再利用可能なエネルギー発電所の建設を推進し、並びにオーストラリアのウラン鉱山の廃止に尽力すると共に、日本の原子力発電所を停止するための皆さまの努力を支援することを誓います。
当連合代表のデラ・レイ・モリソンをはじめ連合メンバーは、2011年1月に東京、広島、大阪そして横浜を訪問し、仲間や友人との出会いを通して、両国間のネットワークを広げました。
WANFAは、連帯と協力、そして今後の交流を通じて この絆を一層深めたいと願っています。
WANFAは日本がドイツの前例に倣い、原子力発電所の廃止を行うことを要求します。今ならまだ手遅れではありません。
私たちの国土は海で繋がっており、私たち両国民は過去に核爆発による影響を受けたという歴史で繋がっています。そして何よりも、核の無い未来を望む心で私たちは結ばれているのです。

*WANFA(西オーストラリア非核連合)その母体のANFA(オーストラリア非核連合)について
WANFA2009年9月、南オーストラリア州クォーンにあるヌクヌ地方にて開催されたANFA(オーストラリア非核連合)の集会にて結成される。
ANFA1997年発足し、オーストラリア国内、特に先住民居住地区での、既存又は提案段階の核開発を危惧する 先住民アボリジニ、関連NGO、そして医療専門家の連携で活動を行う。北部準州のジャビルカウラン鉱山廃止キャンペーンや南オーストラリア州の国営核廃棄物集積場建設反対キャンペーンの成功において重要な役割を担ってきた。現在、先住民達は、彼らの居住地区での絶え間ないウラン採掘、また複数の新規ウラン鉱山の建設計画、そして国営核廃棄物集積場の建設計画などの問題に直面している。

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