3.核廃絶へのいろいろな動き

英国の核実験で被曝した退役軍人が補償を求めて防衛省を提訴

イギリスのガーディアン紙(7月28日付)によると、1950年代に英国軍が行った核実験により被曝しガンなどの疾病を発症したとして、退役軍人たちが防衛省を訴えているそうです。おおまかな内容は以下の通りです。ヒロシマとナガサキの被爆者と同様、海外のヒバクシャも自らの健康と権利のために活動しているというのは、大きな励みになりますね。

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ガンなどの健康上の問題はかつての核実験の影響であるとし、元軍人1,011人が英国の国防省を相手取り損害賠償を求める訴訟を起こしています。英国は1952年10月から1958年9月まで南太平洋のモンテベロ諸島、クリスマス諸島そしてオーストラリア本土で核実験を行っていました。

訴えを起こした軍人にはイギリスのほか、フィジーやニュージーランドの出身者も含まれていますが、その多くが高齢のため次々と亡くなっており、前回の控訴審(2010年11月)ではガンなど死因となった病気が、放射線による直接の影響かどうかは確定できない、また発病から提訴までの時間が長すぎるとして、ほぼ全面的に防衛省の主張が通りました。

しかし今回(2011年7月)最高裁において上告が許可されました。弁護団は、核実験による外部被曝は退役軍人たちの病気の主な原因ではないと認めたものの、これらの病気が放射性物質を帯びた塵や食物による内部被曝のためであると主張しました。

ディンジマン王室顧問弁護士によると、軍人たちは実験直後に周辺海域で泳いだり、爆発の起こった水域を回遊してきた魚を食べたりしたそうです。当時、英国海軍や空軍の一員として核実験に携わった人の多くが現在も体調不良に悩まされています。

防衛省は、これらの退役軍人に対し「謝意を欠いた」ことを認めましたが、安全確保を怠ったことは否定しています。早ければ今年中に次回の審問が行われます。

(記事要約・翻訳:シュミットひろこ)

原文はこちらです(英語)
http://www.guardian.co.uk/world/2011/jul/28/nuclear-bomb-test-veterans-at-supreme-court?INTCMP=SRCH

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