みなさん、こんにちは。
おりづるインターンの鈴木 俊平です。
長崎に入り、早2日目に入りました。広島も猛暑が続きましたが、長崎はそれ以上に蒸し暑く感じます。
今日は、私は午前中フリーだったので、岡まさはる記念資料館へ行ってきました。ここには戦時中、日本が東アジアを中心とした地域で行った非人道的な行為に関する資料が展示されています。
第二次世界大戦による敗北という強いイメージがある日本ですが、それまでは他国を制圧するほどの力があった軍事大国でした。これに関しては様々な意見がありますが、日本が中国や朝鮮半島で繰り返した非人道的行為は決して許されるべきではないと思います。また同時に、解決が望まれるこのようなことが政治的な要因に左右されることは非常に残念です。
それぞれの人が、自分の意見を主張することはいいことです。しかし、一度違う方面から見つめてみることも大事ではないでしょうか。
午後には 第80回クルーズでの おりづるプロジェクトの中間報告会を行いました!会場には、当初予定していたよりも多くの方が来場してくださりました。
報告会は、広島での前回と同様にDVD「フラッシュ・オブ・ホープ」の一部上映から始まりました。
それから途中まで乗船していた共同代表である川崎 哲(かわさき あきら)が、来場者に向けて、おりづるプロジェクトの活動の様子や おりづるユース特使の活動紹介などを報告しました。
寄港地での活動について報告する川崎 哲(かわさき あきら)共同代表
また、ピースボートがシンガポールに赴き、平和へのメッセージを伝えようとした際、現地の方々から「日本の戦時中にしたひどい行為はどうするつもりなのか」といった主張に会ったことも伝えました。
質疑応答では、それに絡んだ質問や議論が起こりました。前述のように日本は被害者でもあり、違う面から見れば加害者の立場であったとも言えると思います。世界中を航海し、各地で現地の方々と交流すると、今まで知らなかった歴史やそのギャップに驚くこともしばしばあります。
意見や考えが異なった際、感情的になり反論をしてしまうことがあります。しかし、そんな時は自分の考えを見直すいい機会となるのではないでしょうか。
世界に出る以上、また他人と触れ合う際には差異が必ず生じます。その差異をどう理解し、埋めるのか。これは「平和」の実現を目指すうえでは避けては通れません。
世界の平和もまず自分の周りから始まるのではないでしょうか。
このような、議論がピースボートに関わってくださっている方々の間で起こることは非常に有意義ですし、このような議論が多く行われれば、と思いました。
来場されたみなさん、猛暑の中、来てくださり誠にありがとうございました。
また、報告会後には被爆者の方々と来場者との交流会も行われました。被爆者の方の貴重な証言を聞くことが出来る場であると同時に交流を深める重要な機会でもあります。
交流会には第1回おりづるプロジェクトで乗船された井黒 キヨミ(いぐろ きよみ)さんも来られました。井黒さんは8月9日の平和祈念式典で被爆者名簿を受け取られた方でもあります。
交流会はとても盛り上がりました!(井黒さんは左列前方から3人目)
「おりづるプロジェクトは回数を重ねるごとに良くなっている」という意見も頂き、大変励みになりますとともに、これからも改善をめざしていく次第です。そのためにも、みなさんのお力は必要不可欠ですので、これからもよろしくお願いいたします。
(おりづるインターン 鈴木 俊平)
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