1.ヒバクシャ証言の航海

サウジアラビアにて外務副大臣と面会!

4月9日、サウジアラビアの第二の都市ジェッタに寄港しました。

サウジアラビア政府、王様、外務省はピースボートの活動に大変感銘を受けており、今回はサウジアラビア政府からの公式招待団体として入港し大歓迎を受けました。急な訪問でビザが取得できなかったため、私たちが下船するのではなく政府高官から学生まで多くのサウジアラビアの人々がピースボートにやってきました!

$    ピースボートのおりづるプロジェクト
着岸するなり、大歓迎を受けました

一日を通して様々なプログラムが行われましたが、その中でもメインイベントの一つだったのはおりづる被爆者の証言会です。

今回は第5回おりづるプロジェクト参加被爆者で最高齢である喜多村隆昭さんと李鐘根さんが証言を行いました。

冒頭でサウジアラビアの外務副大臣であるアブドゥルアジズ外務副大臣は、広島・長崎の被爆者に対し、敬意を表するとご挨拶されたうえで、核兵器が他の兵器とは性質が異なることであることを指摘し、「中東において非核地帯の設置を支持します」と明言されました。そして核廃絶のために被爆者を船旅に招き、世界各地で証言活動を促進させているピースボートとは、よきパートナーであるとおっしゃってくださいました。
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熱いメッセージをお話されたアブドゥルアジズ外務副大臣

証言会の前には、サウジアラビア政府が行っている世界各国の若者達が集い平和について考えるユースフォーラムのメンバーが、国連の潘基文・国連事務総長に提出した主張を広島・長崎の被爆者の前で発表したいということで証言会の前に若者たちの発表がありました。

喜多村さんと李さんの証言、質疑応答の後には、この証言会にサウジアラビア側の代表として来られていたアブドゥルアジズ外務副大臣は「今まで広島や長崎で起こった悲劇についてたくさんのことを学び聞いてきたつもりでいたが、生の声を聞くというのは全く違ったものです。今日ほど胸を打つ話を聞いたことがありません。私はこの場をお借りして、皆さんと共同で潘基文・国連事務総長にこの世界から大量破壊兵器をなくすためにもっと努力するべきだという提案をしたいと思います。」と締めくくりました。
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スピーチをしてくれた若者たち

そこで印象的だったのは、彼らのまっすぐな「核をなくす」という思いです。

日本では被爆証言を聞いても、福島の話を聞いても「私がなくします」と宣言をする人はあまり見かけません。心の中ではあってはいけないと思っても、「経済」とか「核をなくしたら戦争が起こる」とか様々な理由で、良心とか人間性をあきらめようとする傾向があると思います。もしくは考えることをやめてしまう傾向があると思います。さらに、自分が責任を持つということに非常に消極的で、証言を聞いても自分が何かをすることにはとても慎重です。しかし、サウジアラビアの若者たちはおりづる被爆者達の前で「自分たちが核をなくすために行動していく」と宣言したのです。これには衝撃を受けました。一番近い日本で起こったことなのに、日本の若者はいつもどこかに迷いを感じています。「どうすればいいのか」、と。若者だけでなく、多くの人々が「なくせない理由」を探し出しては言い訳にして行動しません。しかし、日本からこんなにも離れたサウジアラビアでは、こんなにも素直に人間らしい反応ができるのだということがとても印象的でした。
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証言会後、各自かたい握手を交わしお礼を伝えた

普段では訪れることの少ないサウジアラビア。人生のなかでも忘れられない、濃密な一日となりました。

(サポートスタッフ 坂口理香)

★サウジアラビアの英字紙での報道はこちら:
Boat aims to raise awareness on WMDs (ピースボート、大量破壊兵器問題を喚起)
10 April 2012
Arab news.com
http://arabnews.com/saudiarabia/article609033.ece?service=print

▼掲載紙面はこちら

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