報告が遅れましたが…8月3日にインド南部のコーチン市に寄港した際に、地元の子どもたち向けに映画『爆心 長崎の空』の上映会を行いました。
JALRAM HALLというヒンドゥー教の寺院で行った今回の上映会には、休日だったにも関わらず、地元の小中学生ら40名弱が集まってくれました。
もともと「広島」や「長崎」という言葉は聞いたことがあっても、実際の原爆の被害について、とりわけ、被爆2世や3世といった世代を超えた影響については知らない子がほとんどだったようです。
上映後に子どもたちに感想を聞くと、次のような返答が返ってきました。
「映画を通して、遠い戦争の話が身近な問題に近づいた」
「もっと原爆について知りたいと思った」
「広島や長崎に実際に行って、被爆者の声を聞きたいと思った」
今回の映画を通して、原爆について関心をもつきっかけになったようです。
子どもたちは、今回の映画を通して初めて
被爆2世、3世の存在を意識したそう
映画の上映会後には、実際に5歳のときに長崎で被爆をした宮田隆さんにご自身の体験を話していただきました。(証言会について、詳細はこちらから)
上映会後、自身の原爆被害を語った宮田隆さん
宮田さんは5歳のとき、長崎で被爆
食い入るように宮田さんの話に耳を傾けていた子どもたち。証言会後には、自然と宮田さんの周りに人だかりができ、インドなまりの英語で積極的に宮田さんに話しかける子どもたちの様子が印象的でした。
今回の映画の上映会、宮田さんの証言が少しでも多くの子どもたちの心に残り、これからの未来を築く上で小さな一歩に繋がる事を祈っています。
最後に、今回の上映会が実現できるように尽力してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
(ピースボート古賀早織)
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