4月26日、船はアフリカ大陸はモロッコ、カサブランカ港に入港しました。
これまでの地中海やアドリア海に広がるヨーロッパの街並みとは一変。陸におり立った瞬間、乾いた風に砂ぼこりが舞い、「あぁ、はるばるアフリカ大陸まで来たんだなー」と実感しました。
アジア、中東、ヨーロッパ、そしてアフリカ…旅もようやく中間地点です。
迷路のような旧市街(メディナ)は、行き交う人と
あふれんばかりの品物でとても賑わっています!
さて、ここカサブランカから、被爆者2名が船を一時離脱しニューヨークに向けて出発しました!
というのも、まもなくニューヨークで始まる、核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会の時期にあわせて、アメリカの市民団体と協力しながらニューヨークの学校で被爆証言を行うのです!
今回、私たちプロジェクトメンバーを代表して大役を務めてくださるのは、計屋道夫さん(長崎被曝、当時8歳)と杉野信子さん(広島被曝、当時1歳)のお二人です。
ニューヨークでは、アメリカの市民団体「ヒバクシャストーリーズ」の協力のもとで、主に高校や大学など現地の学生に向けて被爆証言を行います。
ヒバクシャ・ストーリーズとは…
軍縮教育専門家のキャスリン・サリバン博士が主催するNGO。ピースボートや平和首長会議とも協力をしながら、ニューヨークの高校や大学、国連や文化施設などで被爆者の証言会を行っています。次世代の若者に被爆の実相を知ってもらいながら、そこから学んだことをワークショップや対話、議論などで理解を深め、核のない世界へ思いをアートなどの新しい形で表現しようという取り組みです。2008年の創設から今までに100を越えるニューヨーク周辺の学校で、15,000人以上の人びと証言を聞く機会を作ってきました。
また、今回の活動の中では、国連の関係者に向けた証言会も予定しています。
計屋さん、杉野さん。連日続く証言会、くれぐれも体調に無理の無いように頑張ってきてくださいね。みなさま、応援のほどよろしくお願いいたします!
(ピースボート 古賀早織)
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