ピースボートの第7回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に参加して南米のベネズエラを訪れている広島出身・服部道子さん(85才)、長崎出身・三瀬清一朗さん(79才)ら被爆者8名とピースボートの吉岡達也共同代表が、首都のカラカス市内で5月8日(木)18時(現地時間)、マドゥーロ大統領と面会し、核兵器廃絶への取り組みを申し入れました。
被爆者らは「ヒロシマ・ナガサキから70周年を迎える来年(2015年)に向け、トラテロルコ条約にも加盟しているベネズエラが国際社会の中で強いイニシアティブをとって核兵器廃絶、そして核兵器禁止条約の実現に努力して欲しい」との訴えを行いました。
それに対し、マドゥーロ大統領は「ヒロシマ・ナガサキで皆さんが被った悲劇を、人類は決して繰り返すべきではない。中東で核戦争の危機が高まる中、ベネズエラはチャベス大統領のときから国是としている世界平和の実現への過程として、核兵器廃絶と核兵器禁止条約実現に向けて最大限の努力をしていきたい」との返答しました。
面会した広島出身の杉野信子さん(70才)は「国家元首に直接訴える機会を持てたことに感謝している。そして、大統領が力強く核兵器廃絶への努力を約束されたことを高く評価したい」と述べました。
また吉岡共同代表は「南米諸国の中で核兵器禁止条約推進に向けて強いリーダーシップを発揮してくれるのではないか」との期待を表明しました。
(ピースボート・渡辺里香)
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