読売新聞でも取り上げられた計屋道夫さんのニューヨークでの証言会が、5月1日の朝日新聞でも取り上げられましたのでご紹介します。
〈以下、朝日新聞より〉
計屋さんは、4月29日にニューヨークで現地の高校生に被爆体験を語りました。核不拡散条約(NPT)再検討会議の準備委員会に合わせて米国に寄港している「ピースボート」の協力で、乗船している被爆者らと、ニューヨーク近郊の高校生や歴史の教員らとの交流会を開きました。広島で被爆した山田玲子さん(80)と、原爆投下を命令したトルーマン大統領の孫クリンフトン・トルーマン・ダニエルさん(56)も参加しました。計屋さんは、原爆で黒こげになって亡くなった人の写真をスクリーンに映し、被爆当時を振り返りました。自身は8歳の時、爆心地から約3・8キロの長崎市十人町で被爆。外に遊びに行こうとしたが、母親から「宿題をしなさい」と言われ、絵日記を書いている時に強い光と爆風に襲われました。外で遊ぶ約束をしていた友人の行方は今もわからないままで、黒こげの写真を見るたびに、「自分もこうなっていたのかもしれない」との思いがわき上がるといいます。火葬場では名前も分からないまま焼かれた人が大勢いたと語ると、高校生たちは顔を見合わせていました。計屋さんは「原爆と戦争をなくさないといけない、と思ってもらうために話している。聞いたことを家族や友人にも話してください」と呼びかけた。現地の高校2年生のアルソン・デイビッドさん(16)は、2週間前に歴史の授業で原爆について学んだばかりで、被爆者の体験を初めて聞いたといいます。「授業では興味がなかったけれど、話を聞いて原爆のことが身近になり、とても悲しいことだと思った」と話しました。
原爆について知ってはいるけれど、被爆者の具体的な経験を実際に聞いたことがなく、被爆者に会ったことがないという人は多くいると思います。被爆者の方との交流などはアメリカの高校生にとっても貴重な経験ですが、日本人や日本の学生にとっても貴重な経験になるはずです。このような機会を自ら作り出せるよう、日頃から意識して情報を集めたり、このようなことについて話し合う機会を持つ必要があるのではないかと考えます。
5月1日 朝日新聞 米の高校生「原爆、身近に」 被爆者が体験語る
おりづるインターン 茂木里穂
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