クルーズも残すところ3週間をきりました。船内では、これまでの旅を通して学んだことをどのように形にしていくか、それぞれ考えながら動きながら、有意義な時間を過ごしています。
今日は、そんななかなか見えない船内生活について写真でご紹介!
ペルーからタヒチまでご乗船いただいていた世界的DJスプーキーさん(本名、ポール・ディー・ミラーさん)は、船内で記録した被爆者の証言をもとに作曲し、来年の被爆70年を機に国連で発表してくださるそうです。写真は、証言を記録している様子。
一方で、ユース2人とは、ヴァイオリンとDJのセッションや、芝居とDJのセッションなど、短期間の準備にも関わらず高いクオリティーの作品が次々に生み出していきました。
こちらはご自身の被爆経験を語る計屋道夫さん。さすが元高校教師!ホワイトボードやスクリーンを使いながら、分かりやすく原爆についてお話ししてくれました。
また船内には、クルーズ当初から、一緒にプロジェクトを盛り上げてくれる「おりづるパートナー」がたくさんいます。最近では、「被爆者の声を自分たちが形にしよう!」と自分たちで工夫しながら企画をたくさん作ってくれています。写真は、紙芝居を読んで、その感想をみんなで語り合っている様子。
中には、今回の旅で初めて被爆証言を聞いたという人も。それぞれの思いを胸に、一つ一つ形にしている姿が新鮮。何より被爆者の皆さんがとても嬉しそうです。
また、ユースの福岡奈織さんは、「『はだしのゲン』を一人でも多くの人に読んでほしい!」とクルーズ通してGENプロジェクトを行っています。
こちらは、船内の廊下で行っているアンケート。船内の若い皆さんに、「はだしのゲン」との出会いや感想などを聞いて、貼りだしています。
また、6月4日には「はだしのゲン」が週刊少年ジャンプに掲載されて41周年を迎える日ということで、『はだしのゲンが見たヒロシマ』の上映会を行いました。約120名ほどが参加。若い人の顔も多く、2012年12月に亡くなった作者の中沢啓治さんの話に聞き入っていました。
お勉強ばかりではつまらない!ということで・・・皆さん、ちゃーんと船内生活を楽しんでいます。
南の島々を訪れる!ということで船内ではタヒチアンダンス、フラダンスのワークショップ・発表会がありました。おりづるプロジェクトきってのオシャレさん、服部道子さんは「はっちゃん、かわいい~!」と黄色い声援を浴びながら、いつも舞台の真ん中に。
一方、同じダンスでも、こちらはラテンのリズムに乗っかって軽快なダンスを披露!水先案内人の伊高浩昭さんとノリノリで踊るのは、おりづるのムードメーカー杉野信子さん。
坂田尚也さんも!とても85歳には思えません。笑
こちらは、坂下紀子さんの紹介企画。実は坂下さん、あの名作「太陽に吠えろ」の脚本をてがけていたり、フリーペーパー研究の第一人者だったり、パワーストーン研究の第一人者だったり・・・と聞けば聞くほど驚きの肩書きをお持ちなんです。おりづるの企画とはまた全然違う層のファンをどんどん増やしています。
船内でヴァイオリニストとしての才能を開花させた福岡さん。いろいろな企画で引っ張りだこ。中南米ベネズエラの青少年オーケストラ、エル・システマのメンバーと演奏したり、DJスプーキーさんとセッションしたり、ラパヌイのミュージシャンと曲を作ったり。舞台に上がるたびにファンを増やしています。
・・・いかがでしょうか。
今後は、タヒチからお迎えした新しい水先案内人の高瀬毅さんと一緒に、被爆者の声をどのように語り継いでいくことができるかについてパネルディスカッションを行ったり、おりづるユース&パートナーによる「私たちの被爆証言会」を行ったり、これまで学んできたことを具体的に形にしていく予定です。
「これが最後の証言になるかもしれない」「これからは自分が証言をして行かなくては」と、それぞれの思いを抱えながら、日々、メッセージを届け続けてくれる被爆者8名と、いつでも明るく楽しく前に進んでいくユースの2人。そして、そんな私たちを支えてくれる、おりづるパートナーの皆さん。
残りの時間も、悔いの無いように一つ一つ丁寧に頑張っていきます。引き続き、応援のほどよろしくお願いします!
(ピースボート 古賀早織)
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