3.核廃絶へのいろいろな動き

スタディーツアー in広島・長崎

83回クルーズにCC(コミュニケーションコーディネーター)として乗船した私は、幸運にもおりづるプロジェクトの通訳や翻訳の機会をいただきました。船内や寄港地でのイベントに携わる中で原爆・戦争・平和について学びましたが、その都度、自分の知識のなさに愕然とさせられました。そして、戦争を知らない私たち世代は原爆投下という悲惨な過去が二度と繰り返されない為にはどうすれば良いのか、どうやって被爆者の方々の想いを継承していけるのかについて、深く考えたいと思うようになりました。

下船後、8月上旬に広島と長崎を訪問し、原爆投下前後の状況について学びにいく“おりづるジャパンツアー(勝手に命名)”を開催。嬉しいことに、船内でおりづるプロジェクトに関わった4名のCCも加わり、広島・長崎への平和旅に出発しました。今回はピースボートのおりづるプロジェクト担当スタッフ&インターンが企画してくださったスタディーツアーについて紹介します。

■■おりづるスタディツアー■■
広島は8月5日午前、長崎は8月9日午後に開催。
ツアーガイドは、広島:岡本忠さん(広島被爆者)(第6回おりづるプロジェクト)、長崎:三瀬清一朗さん(長崎被爆者)(第7回おりづるプロジェクト)に実施いただきました。岡本さん、三瀬さんはピースボートに乗船される前からボランティアガイドとして修学旅行生や観光客に向けて被爆地巡りや被爆体験の語り部として活動をされています。
ツアーにはそれぞれ15名前後の方が参加されました。ピースボートに乗船されたことのある被爆者の方やおりづるパートナー、友人に誘われて来た方々等、多彩な顔ぶれが集まりました。

■広島スタディツアー■
8月5日9時スタート。
コース:平和公園内の記念碑~公園付近の被爆地~広島平和記念資料館
広島ツアー2

ツアーの前半では岡本さんより、平和公園内の記念碑について説明を受け、その後、公園付近を歩きながら原爆投下前後の街並みの説明を受けました。当時の様子を頭で思い描きながら歩くことにより、被爆直後の悲惨な状況を肌で感じとることが出来ました。
ツアーの後半部分では広島平和記念資料館を見学しました。資料館内には、アメリカがなぜ原爆投下にいたったのかを説明する展示コーナーがあり、そこでは岡本さんがご自身の見解を含めた歴史を詳しく話してくださいました。ガイド付きツアーならではの貴重な経験となりました。

広島ツアー3

■長崎スタディツアー■
8月9日午後3時スタート。
コース:山王神社(一本柱鳥居)~被爆クスノキ~旧長崎医科大学~浦上天主堂~永井隆記念館~原爆落下中心地

ガイドをしてくださった三瀬さんは、“長崎さるく”という長崎観光ボランティア団体に所属されておりますが、その長崎さるく特製の黄色ポロシャツと、カラフルなベネズエラの国旗があしらわれた帽子を被って颯爽と登場されました。その姿を見て、参加者に大きな笑みがこぼれました。
長崎ツアー1

ツアーの前半では、原爆投下後、甚大な被害を受けた地域を数か所まわりました。一番衝撃を受けたのが、被爆クスノキを見た時でした。原爆投下時、被害を受けた大きなクスノキはもう二度と育つことはないと思われていたそうですが、その後も成長を続けました。その生命力に市民は生きる希望・力をもらったそうですが、約70年経った今でも強いエネルギーを感じることが出来る場所でした。
ツアーの後半では浦上天主堂を見学後、教会横の大きな木の下で風に吹かれながら三瀬さんの被爆体験を聞かせていただきました。私は船内でも聞いたことがあったのですが、やはり長崎の地で聞く話は一段と臨場感があり、更に強く心に残りました。また、体験の中で、三瀬さんは原爆投下後の様子だけでなく、戦争時はどれだけ物に困って生活をしていたか、そして、今の時代がいかに恵まれているかということに気づかせてくれる内容を話してくださいました。

長崎ツアー3

このツアーに参加してみての感想ですが、ガイドのお二人の「本当にあった出来事を知ってもらいたい、平和への想いを伝えたい」という気持ちを強く感じとることが出来、このような貴重な体験が出来るツアーに参加して良かったと思いました。強い夏の日差しの中、また、長崎では多くの坂道がある中で、3時間以上歩きながらガイドをして下さったお二人には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今後、同じようなツアーが継続的に様々な世代や国の方を対象に長く続いて欲しいと思います。しかしながら、同じ方々に今後何十年もこの活動を続けていただくことは物理的に難しいことも現実です。これからは後継の世代である私たちがどのようにこのようなツアーを継承していけるのかについて考えていく必要があるのだということにも気づかされたツアーとなりました。

最後に、岡本さん、三瀬さん、素晴らしいスタディツアーを本当に有難うございました!
岡本さん
広島の岡本忠さん

長崎ツアー2
長崎の三瀬清一朗さん

第7回おりづるプロジェクト ボランティア通訳 山本直美

関連記事

  1. 11月7日、ピースボートが長崎に寄港しました!【イベント編】
  2. サーロー節子さんからのメッセージ
  3. ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会
  4. 『ヒバクシャとボクの旅』国立で上映会!
  5. サーロー節子さんインタビューが、豪州のABCラジオに流れました
  6. 【報告】9月6日(金)千羽鶴を大使館へ届けるプロジェクトが始まり…
  7. PBおりづるプロジェクトでインターンをさせて頂くことになりました…
  8. 核兵器のない世界へ 長崎国際会議

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP