1.ヒバクシャ証言の航海

原爆展・証言会 in ルワンダ

第6回「証言の航海」にウェブリポーターとして乗船したアリ・ビーザーさんは、現在ルワンダでボランティア活動をしています。
(航海中、アリさんが更新していたブログはコチラ(英語))
その彼が最近ルワンダで行った活動を、彼自身のブログにまとめてくださったものを紹介します。

Breaking the Nuclear Chain in Rwanda

一つ目の記事は、彼がルワンダで勤務している孤児院(Agahozo Shalom Youth Village)で原爆に関する授業をモデレートしたときのものです。ルワンダは、20年前の1994年に紛争を経験し、国民の99.9%がその惨禍を目の当たりにしたと言われています。
凄惨な虐殺を目撃・体験した人々にどうやって原爆の被害の実相を伝えるのか。アリさんの葛藤も記事から伝わってきます。

アリさんは、おりづるプロジェクトで水先案内人として乗船したこともあるニューヨークのキャスリン・サリバンさんの手法を手本にし、「あなたが生きていて愛しているものは何ですか?」という質問を生徒に投げかけることから始めました。そして、昨夏「証言の航海」で共に旅した、淺海頼子さんの証言を朗読しました。生徒たちは、証言の中の淺海さんやご家族の経験に、声をあげ、息をのみながら耳を傾けていました。

そして最後に、「もし自分になんでもできるとしたら、核兵器をなくすためにどうする・・・?」という問いかけに、生徒たちの母親役の方が答えたことが印象的です。「世界中の指導者が一堂に会して、今日と同じ話を聴くべきです。そして、わたしも自分の経験をお話します。殺人が起きる前に話合えば、相手を『敵だ』と評して貶めることも、このようなことが再び起こることもないはずです。」

Breaking the Nuclear Chain in Rwanda Pt.2

そして二つ目の記事には、ヒロシマ・ナガサキの原爆の日に合わせてルワンダの首都キガリで行われたピースウィークイベントが紹介されています。期間中、現地では原爆展が開かれ、ポスターの展示や、おりづるを折るコーナー、実物大リトル・ボーイとそれがキガリに投下された時に同市に与える影響を地図で表したものなどが展示されました。

また、8月7日には、スカイプで広島とキガリをつなぎ、広島の被爆者とルワンダ内戦の虐殺の生存者の証言交流会が行われました。

当時14歳だった山本サダオさんの証言の後、ルワンダでの虐殺を経験したカラシラさんは、日本がアメリカに原爆を投下され、ルワンダでは同じ国民同士が争ったという違いに言及して証言を始めました。当時40代だったカラシラさんは、虐殺が始まった時に付近の学校に避難していました。国連の平和維持軍が守っていた学校でしたが、地元の警察が守護を引き継ぐと言うことで国連軍が去ってしまったあと、そこで大規模な虐殺が始まりました。4000人ほどいた避難民の中で、助かったのは100人以下だったそうです。

「ヒロシマ・ナガサキの原爆の悲劇のあと、人々が懸命に働いてきたように、私たちもまたルワンダで懸命に働いている。だからこそ、私たちもあなた方の国のようにルワンダを再建することができると信じている。」と、最後にカラシラさんは述べています。

(写真・原文提供:アリ・ビーザー)
(おりづるインターン 瀬戸麻由)

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