1.ヒバクシャ証言の航海

【オリエンテーション報告】長崎で感じた、継承への思い

先日より長崎での第8回参加者の記者会見、セミナーの報告をしてきました。
今回は、長崎での参加者オリエンテーションの様子を報告します。

その後新聞にも掲載頂いております!
長崎のオリエンテーションに参加した被爆者とユースのみなさん。
今回参加した2人のユースにとっても、継承の旅に向けて強く感じる思いがあったようです。
それぞれの視点で報告して頂きます。
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■それではまず岩本麻奈未さんからの報告です!

みなさん、初めまして!
第8回おりづるユースの、岩本麻奈未(いわもと まなみ)です。


まずは、少し自己紹介をさせて頂きます。
現在は京都精華大学、芸術学部洋画学科で絵画を学んでいます。
これからユースとして、芸術というフィルターを通して発信出来るように頑張ります。
よろしくお願いします!


絵、音楽 など、”芸術” を通して発信していきます

2月5日、長崎で第8回参加者オリエンテーションを行いました!
参加ヒバクシャの方々やユースと初対面です!

自己紹介、おりづるプロジェクトの詳細についてお話した後、長崎原爆資料館に行きました!
資料館では、第1回の池田昭さん、第7回の三瀬清一朗さんが案内してくださいました。


長崎原爆資料館にて、写真左 案内してくださる第1回 池田さん。聞き入る第8回参加のみなさん


「私が被爆したのはこの辺り」と地形図を見て話す長崎のみなさん

その後岡まさはる記念長崎平和資料館に移動し、日本がアジア近辺諸国に対して加害を加えてしまった過ちの歴史について学びました。

私は幼い時に、第二次世界大戦の写真集を読んでいたので、日本が戦時下において他民族に対しどれほど残酷な事をしてたのかを知っているつもりでしたが、展示されている内容は余りにも悲惨で、被害者の方々に残る傷口や苦しみは測りしれません。
加害を加えてしまった同じ日本人として、二度と繰り返さない為に、この事実を沢山の日本国内の人々や世界の方々に知ってもらう必要があると思います。

今回、私が非核特使になるキッカケになったのは、第7回の参加ヒバクシャである服部道子さんの一言にあります。

第7回おりづる 洋上にて 服部道子さん(はっちゃん)

「核兵器を無くし、あの当時、犠牲になった方々に自分が亡くなった時、その事を喜んで伝えてあげたい」
と言う、私の大切なご友人であるはっちゃんの言葉に共感し、私の出来る “芸術” を活用し共に世界に核廃絶を訴えていこうと思っています。


長崎交流会にて。芸術に関わりがある被爆者の方とも繋がりました

*岩本さんは、2014年3月出航の「第83回ピースボート地球一周の船旅」に一般乗客として参加。

同クルーズで実施した、第7回 証言の航海のメンバーとの出会いから、自身で船内・下船後も戦争や被爆について学んだり、芸術のアプローチで若者を巻込んだ企画を実施。
船での出会いが、今回のユースとしての参加に繋がっています。
まさに、証言の航海の成果として、一人の若者の平和への活動に繋がっていますね!
■ユース 鈴木慧南(すずき けいな)さんから

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鈴木慧南です!長崎 梅園身代り天満宮にて

今回はみなさん初対面で緊張していた様子でしたが、一日を通して、
「出身小学校が同じ!」「当時住んでいたところが近く!」
など意外な共通点も見つかり、なごやかな雰囲気の中でオリエンテーションを進めることができました。

また、今回は本当に短い時間ではありましたが、
ヒバクシャ8人の当時の記憶を話していただき、航海で何を伝えたいのか一番重要な部分を共有しました。
一日でたくさんのヒバクシャの方の証言を聞いたのは、今回が初めてで、私自身もなかなか心の整理をすることができませんでした。
一人一人に寄り添って考えたいと思うと、一日のオリエンテーションはあまりにも短すぎたのかもしれません。

午後に訪れた2つの資料館では、原爆当時の長崎がどのようなものだったのか、
また、原爆投下までに発展させた背景である第二次世界大戦において、日本は他国の人々にどのようなことをしてしまったのかなど、短い時間ではありましたが、一緒に勉強をしました。

その振り返りの中で、1人のヒバクシャの方が
「証言をするとき、特にかつて日本が侵略してしまった人々達へ向けてのときは僕の証言をするそれよりも前に、『ごめんなさい』と謝らなければならない」と、仰っていたのが印象的でした。
自分自身もものすごく痛い思いをしているのに、相手の痛みに寄り添おうとヒバクシャの方も考えており、その心の連鎖にとても共感しましたし、
ただ「悲惨さ」を伝えるだけでは平和への想いとはならないことを改めて感じました。


一日を振り返って、意見交換しました

何度も繰り返し聞いているといっても、やはり被爆証言を聞くのはとても辛く苦しいことです。
話す側も聞く側もそれぞれに異なった痛みを抱えながらも、そうすることを辞めません。
それは、ただ、多くの人が「平和」を望んでいるということです。
どんなに苦しくても、痛くても、そんな想いをしてまでも、「平和」な世界を目指したいという強い意志があると思っています。

今回の研修で改めて、覚悟をし直しました。
どれだけ辛くても、苦しくても、傷ついても、涙が止まらなくなっても
私はヒバクシャの人と共に進んでいこうと思っています。

*大学のサークル活動をきっかけに、何度も長崎を訪れているという鈴木さん。
しかし、今回の被爆者みなさんとの出会いが、鈴木さんにとっても新たな決意に繋がったようです。オリエンテーションでも、被爆者の目線に立って、そっと寄り添う様子をよく目にしました。暖かいチームを作ってくれそうです。
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【メディア掲載】
オリエンテーションの様子を掲載頂きました!
記者のみなさま、素敵な記事をありがとうございます!

●2015年2月14日 朝日新聞 長崎版
長崎)被爆証言の船旅へ 長崎の2人が決意
WEB版: http://www.asahi.com/articles/ASH2451Z1H24TOLB00D.html

●2015年2月18日 読売新聞 長崎版
被爆者2人「証言の航海」へ
WEB版: http://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20150217-OYTNT50188.html

●2015年2月17日 長崎新聞
被爆者の人生 全体伝えたい「証言の航海」意見交換


被爆者の人生 全体伝えたい「証言の航海」意見交換 2015年2月17日 長崎新聞 

ユースが感じた長崎。
実際に遺構巡りなどを通じて感じることについても、更に報告していきます。
ご期待下さい!
ピースボート 中田智子

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