こんにちは!第8回おりづるユース特使の岩本 麻奈未です!
3月3日に広島でおりづるセミナー『被爆70周年 市民の手で核兵器を禁止しよう!』が開催されました!
( 第8回参加被爆者の方とスティーブン・リーパーさん )
今回はなんと!おふたりの豪華海外ゲストの方々も来日です!
1人目は、広島の皆さんにはお馴染み、元広島平和文化センター理事長 スティーブン・リーパーさん。
そして2人目は、このイベントの為になんと!ストックホルムから来日された、平和首長会議のアーロン・トビッシュさん。
この豪華海外ゲストのお二人と共に考える、トークセッション『市民にできること』の内容も踏まえて報告していきたいと思います!
▼第1部:川崎哲 『核兵器禁止に向かう世界』
ピースボート共同代表の川崎 哲さんは、「核兵器禁止に向かう世界」と題する講演で、オースリアの誓約(プレッジ)を紹介しました。(詳しい内容はこちら)
( おりづるセミナー『被爆70周年 市民の手で核兵器を禁止しよう!』 )
▼第2部:トークセッション 『市民にできること』
年齢・国籍を超えたメンバーでのトークセッション。核兵器をなくす為にできることをそれぞれの視点で語りました!
【進行役】川崎 哲(ピースボート共同代表、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員 )
【パネリスト】
アーロン・トビッシュ (平和首長会議)
スティーブン・リーパー (前広島平和文化センター理事長)
岩本 麻奈未 (第8回 「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」おりづるユース特使)
中田 智子(ピースボート おりづるプロジェクト担当)
平和首長会議のアーロン・トビッシュさんは「原子爆弾投下の際にエノラ・ゲイ号から撮られたキノコ雲の写真を見るだけでは、キノコ雲の下はどんな状況だったのか、何が起こったのかを把握出来ない、キノコ雲の上で撮られたこの写真を、キノコ雲の下で何が起こったのかという真相に繋げる必要がある」と述べました。
の際に、アメリカの9.11同時多発テロを例に挙げて、原子爆弾の砂埃や爆炎がどれくらい差があるかを比較し、原子爆弾の威力をわかりやすく説明して下さりました。
更に、原子爆弾投下後に起きた”火災旋風”は原爆の10倍のエナジーがあることや、エノラ・ゲイ号が去った2時間後に民間機が、キノコ雲を越える規模の天を焦がす写真(火炎の火柱)を撮っているという新しい真相を知ることが出来ました!
(アーロン・トビッシュさん )
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前広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーさんは、被爆証言の通訳に携わる機会が非常に多く、今回は被爆者の証言を聞くアメリカ人の話をして下さりました。
被爆証言の会場にいたアメリカ人の方々は、加害国としての罪悪感に何を言われるかとヒヤヒヤした状況であり、全員の顔付きは怖く固まっていたそうです。
しかし、被爆者の話を聞いていると被爆者の方々は皆、「核なき世界に向けて共に協力しましょう!」と言われたそうで、アメリカ人の皆さんはその言葉にびっくりされたそうです。
加害国の国民の1人として、最初は何を言われるかヒヤヒヤしていたそうですが、加害国や被害国という枠を越えて、共に核なき世界に向けて協力しようと言う被爆者の声に、被爆者の方の受けた痛みを自分の痛みの様に容易に受け入れることが出来たそうです。
人間がどう変われば、戦争を避けられるのか、平和とは一体何を指すのかを再度考え直す必要があるとスティーブンさんは言います。
そして、被爆者の方々は今までの証言活動をステップアップし、核兵器禁止条約の締結を声高に訴えることが核を無くす為に必要であると述べました。
( スティーブン・リーパーさん )
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そして、私 岩本からは、まさに『市民に今できること』を、私の活動と共にご説明させて頂きました!
市民の方々は(特に同年代・次世代の方々)、みんな心の中に『世界が平和であって欲しい』『この何気ない豊かな毎日がずっと続いて欲しい』という気持ちを抱いています。
しかし、日本の総人口 約1億3000万人の内のたったの1人では何の力にもならないどころか何の役にも立てないと思ってしまいます。私もその1人です。
ですが、1人より2人、2人より3人、同じ想いを持った人達が集まって人数が増え、10人、100人、1000人と人を巻き込んでいく事が出来ると力の大きさも訴える声の大きさも違います。
それぞれ1人1人が持っている個性や特技、趣味、自分の出来ることで形にして訴えていくことが大切です。
私達、市民にも行動に移すことや形に表すこと、たくさんの市民を巻き込んでいくことが出来れば、何かを変える強力な力になると私は思います。
そのことを、昨年、一般参加者としてピースボートクルーズに乗船した際の活動を通してお話させて頂きました!
ちょうど、第7回の証言の航海を行っていた地球一周クルーズに乗船していた私は、船に乗ってから被爆者と友達になり、その思いを伝える為に、船内の若者を巻き込みながら『被爆者に贈るプレゼント』という映像作品を作り上げました。
その作成の課程や、参加してくれた友人の様子などを紹介しました。
映像に使うアニメや音楽も乗船している方との手作りで、特別な機材もなく仕上げました。約100人の若者が参加してくれ、まったく関心がなかった人でさえも、「友達がやってることなら応援しよう!」と、原爆のことを考えるきっかけとなりました。
( おりづるユース特使 岩本麻奈未 )
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おりづるプロジェクト担当の中田智子さんは、ピースボートやおりづるプロジェクトについてお話されました!
今回、平和首長会議との連携プログラムである『過去と今の対話』プロジェクト。”I
WAS HER
AGE”。同会議加盟都市に寄港・訪問する時に、現地市長の受け入れのもと、被爆当時5歳~11歳だった被爆者と、現地の5歳から11歳の子どもたちとその親たちが対面し、「わたしがこの子と同じくらいのころには…という話をきっかけにして交流が深まり、国境と世代を越えた出会いとつながりに繋がります。
「被爆70年ーー未来につなぐ」という第8回のテーマの上で、”つなぐ”という言葉をキーワードとして挙げました。
時や国境を越えて、体験をつないでいくこと。温度が分かるように、少しの対面でも手をつなぎ、自分と同じ”人”が体験したことを感じること。そういった、心をつなぐ出会いや対話こそが、市民にできることなのではないかと話しました。
( おりづるプロジェクト担当中田智子 )
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『市民にできること』を色々な視点から考える、素敵なトークセッションになりました!あなたにできることは何だと思いますか?
(第8回 おりづるユース特使 岩本麻奈未)