1.ヒバクシャ証言の航海

情熱の国で300人の学生と長崎ぶらぶら節 in スペイン

2015年7月25日、第8回おりづるプロジェクトは105日間の証言の航海を終えて、無事に帰国しました。
遅くなってしまいましたが、クルーズ中の寄港地プログラム報告をここからさせていただきます。
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2015年5月19日 情熱の国スペインに着きました。

 港に降り立つと、歓迎セレモニーがありました。モトリル港ができてから10年ということを祈念して、10年育てた平和の象徴・オリーブの木をプレゼントしてくれました。港湾局の代表やユネスコのスペイン代表、また在スペイン日本大使館の文化広報担当者が駆けつけてくださいました。


(港湾局の方からオリーブの木を頂く三田村さん)

 その後、中等教育の(日本でいう中学・高校にあたる)フランシスコ・ハビエル・デ・ブルゴス学校へ行き、15歳から18歳までの300人の生徒の前で証言会をしてきました。昨年、ピースボートでおりづるプロジェクトがモトリルを訪問時に、平和首長会議に加盟してくださったルイサ・ガルシア・チャモロ市長が、一週間後に迫った市長選で忙しい中でしたが、今回のおりづる被爆者とユースに会いに来てくださったことも嬉しい驚きでした。前回の訪問で学校での証言会を提案してくださった市長の意向で、今回は視聴者を訪問するのではなく学校で学生に直接話す機会を得ました。


(駆けつけてくださったルイサ・ガルシア・チャモロ市長)

 そんな念願かなった証言会は、、、、スペインといえばフラメンコ!ということで、こちらからも日本の踊りを届けて、証言の前にまずは友だちになろうと、長崎のぶらぶら節をみんなで踊りました。

 長崎出身の三田村シズ子さんに壇上で踊って頂き、他のメンバーにも踊ってもらい、「みんなも一緒に!」と声をかけると、さすが情熱の国、すごい盛り上がりで、会場のほぼ全員がその場で立って、みんな一緒にぶらぶら節を踊りました。


(ぶらぶら節を踊る三田村さんとモトリル市国際交流担当者 《上》
立ち上がって一緒に踊る学生たち《下》)


 踊り終わった後に三田村さんが
「平和だから、こうやって一緒に踊れますね」
と言うと、歓声と拍手が会場を包み、会場に一体感が生まれました。

 その後三田村さんから、まずは長崎の歴史、原爆のことを簡単に要点だけ伝え、その後に、原爆体験の話となりました。

 じっくりと耳を傾けている学生の姿が印象的でした。

彼らは事前に、ヒロシマ・ナガサキについて学習してくれていたようで、その後の質疑応答では、学生から

「なぜヒバクシャは差別されたのか?」
「アメリカを恨んでいますか?」
「原爆だったといつ知ったのか?」
「原爆が無かったら、もっと被害は大きくなっていたと思いますか?」
「今の日本の出生率の問題について、どう考えてますか?」

など、多様な質問があり、活発な意見が飛び交い、有意義な時間となりました。

 今回の証言会を準備してくれた先生方と、会の後に軽食を食べながら話す機会があったのですが、1975年まで独裁政権下で人権侵害などに苦しんだスペインでも、最近はそれらの経験も若い世代に伝えることの難しさを感じているようです。70~80代の被爆者と20代のユースが一緒に被爆体験を伝えようとしているおりづるプロジェクトに大変興味を示してくれました。

遠い国スペインで、
日本のヒバクシャとスペインの学生300人が一緒に踊り、
過去を学び、未来について考えた、
とても平和な時間でした。

たとえ、世界がこれからどんなことになろうとも、
彼らと、戦争をしたくないと思いました。

そのためにも、彼らと一緒に、平和な世界を僕らが築いていかなくてはと思います。


(300人以上集まった学生たちと、証言会を終えて)

(文・おりづるユース 橋本 昭博、

写真・鈴木慧南、岩本麻奈未、エマ・バゴット)

*スペインでのプログラムの映像はこちら

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