みなさんこんにちは。
ピースボートインターンの鈴木慧南です。
8月6日に市民集会が行われたので そのときの様子をお伝えします。
「8.6 ヒロシマ国際対話集会 反核の昨夜2017 核兵器禁止条約から核廃絶へ–今、私たちは何をなすべきか–」 という集会のタイトル通り、 今、市民にできることをそれぞれのパネリストが話しました。
はじめに登壇したのは ピースボート共同代表の川崎さんです。
まず、核兵器禁止条約の交渉会議に川崎さんが行ってきたこともあり、はぐくみの里の方々から交渉会議の議長でもある、コスタリカのホワイト議長宛に折り鶴を渡して欲しいということで受け取りました。
箱や袋いっぱいに折り鶴を受け取りました。
川崎さんからは核兵器禁止条約の成立に関して 国連の会場がどのような雰囲気だったのかなどを 話して下さいました。
交渉に参加していないアメリカやフランスなどの 外交官が会場におり、この条約に賛同しないように 連日呼びかけを行っていたそうです。
またコスタリカのホワイト議長が直接 被爆者の方の話を聞きたいと言ってくださり、 そのコーディネートなどをピースボートが行いました。
今回の会議には日本政府は参加していませんが 日本人が関わっていたことは忘れないでほしい との訴えがありました。
核兵器禁止条約が出来たことで世界がどう動くべきなのか語る川崎さん
元広島平和記念資料館館長の原田治さんは 被爆者の証言の重要性を訴えていました。
年々記憶をしっかりと持った被爆者の方が 証言できる機会が減っていく中で、 想いを託された側どのように受け取り、 どんな言葉で伝えていくのかを 一人一人考えていくことが継承への道のりだと 仰っていました。
また、アメリカン大学教授の ピーター・カズニックさんからは 直接的に現在の体制を指摘するお話がありました。 今日の式典で松井市長は「空から「絶対悪」が降ってきた」 というような表現をし、 オバマ前大統領が広島に訪問した際には 「死の灰が空から降ってきた」と表現していましたが、 誰も明確に『アメリカが原爆を投下した』という 表現を使わないことを強く指摘しました。
そしてトランプ大統領は、 使わないものを持っているのは無意味だから どうせなら使おう、というような 核兵器に対して非常に危険な思想を抱いていることにも危惧していました。
アメリカン大学教授の ピーター・カズニックさん
最後にヒバクシャ国際署名キャンペーンリーダーの 林田光弘さんから、改めて署名の重要性と 2020年まで数億筆を世界中の人々から 集めて市民の意思をはっきりと各国のリーダーへ 伝えていく決意を話してくださいました。
4時間を超える長いシンポジウムでしたが、 登壇された全ての方の核兵器や原爆に関する 取り組み方の角度が異なっていたので、 どの方のお話も興味深かったです。
8月6日という大切な日に このような方々のお話を聞くことによって より自分にできることは何かを問う1日となりました。
ピースボートインターン 鈴木慧南
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