2.ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)

ICANノーベル平和賞受賞記念 オスロへの7日間の旅③

みなさん、こんにちは。

ピースボートの野口香澄です。

 

12月10日は待ちに待ったノーベル平和賞の授賞式でした!

その時の様子をご報告します。

朝から少し緊張気味で、おしゃれをしながらみんなでパブリックビューイングが行われる、ノーベル平和センターに向かいました。

会場の前には多くのメディア、そして受賞の様子を一目見ようと多くの人々も会場にいました。

※後ろは実際に受賞式を行う市庁舎を後ろに記念撮影

 

会場には約300名近い方々がおり、人で溢れかえるほどでした。

式は始まり、ICANの事務局長のベアトリス・フィンさんとサーロー節子さんが画面に映し出されるとそれだけで多くの方々から拍手と歓声があがりました。

 

※大きな画面で受賞の様子を見守ります。画面横にはICANのロゴ。

 

今までに多くの方や団体がノーベル平和賞を受賞してきました。

しかし、私は、ここまで市民が1つになり、核兵器という非人道的な兵器を恐れ嫌い、人が自由に生きたいと思い行動してきたものは知りません。

おりづるプロジェクトでは各寄港地で証言活動をしてきました。

その多くの現場ではICANの皆さんのサポートがあるからこそ証言をしていくことが出来ました。

それは一重に、被爆者の方々の想いとICANに所属している多くの若者たちが”平和で自由な世界にしたい”という想いがこれまでの活動の力になり、結果受賞につながっていると思います。

 

”核兵器の物語には、終わりがあります。どのような終わりを迎えるかは、私たち次第です。核兵器の終わりが、それとも私たちの終わりか。”

 
ベアトリス・フィンさんの言葉1つ1つには今まで市民の伝えられなかった声が多く含まれており、聞いている被爆者の皆さんは時に涙しながら、時に大きくうなずきながら。思わず「そうだ!」と声が出てしまうほど皆さん真剣に耳を傾けていました。
 
サーロー節子さんのスピーチも終わりと同時に思わず立ち上がり、会場全体で拍手を送っていました。
※鳴りやまぬ拍手と歓声でした。
 
式終了後は、感慨深げに皆さん余韻に浸っていました。
 
※ロゴの前で記念撮影。
 
式典が終わったのちに夕方にはトーチパレードが行われました。
マイナス気温でとても寒い中、防寒をしっかりし、パレードの行進に参加しました。
 
多くの団体や人々がパレードに参加しました。
トーチを持ち、歩きながら”Yes,I can”と大きな声を出していきました。
※#Yes I canのパネルを持ちながら。
 
パレードはただ楽しいものではなく多くの市民が練り歩くことで、より核兵器廃絶へのアピールになると思います。
 
その後はICANパーティーに行きました。
そこでは、広島の被爆者の箕牧智之さんが代表としてあいさつをしました。
「ICANの皆さんが先頭に立ち、世界中に核兵器廃絶の運動を広げてくれ、被爆者の声を届けてくれました。ノーベル平和賞の受賞おめでとうございます。これからも共に頑張りましょう。」と話をしてくれました。
 
※挨拶する箕牧さん
 
今日という日が被爆者にとって、そしてグローバルヒバクシャにとって終わりと告げる始まりの日になったと思います。
これからがスタートライン。
今日1日の出来事を夢ではなく現実のものだと感じ、感動し熱気に抑揚した人々の顔を私は忘れることはできません。
 
 
ピースボート 野口香澄

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