1.ヒバクシャ証言の航海

記憶のない被爆者がつなげる言葉

みなさん、こんにちは。

ピースボートの野口香澄です。

 

船が横浜を出発して20日以上過ぎようとしています。

船の揺れやピースボートならではのイベントなどにも参加し、思い思いの過ごした方で洋上生活にも慣れてきています。

もちろん洋上生活の間にもおりづるプロジェクトの活動もしています。

今日は洋上生活での活動報告を一気にお伝えします!

 

まず、洋上生活でのおりづるプロジェクトでの一発目の企画はおりづるプロジェクトの紹介企画です。

「初めまして、おりづるプロジェクトです。」

 

 

おりづるプロジェクトってそもそもどんな活動をしているのか、ノーベル平和賞を取っているICANとどういう関係なのか。など説明をしていきました。

おりづる参加者の皆さんの紹介ももちろん行い、今回はどういう方々が乗船しているのか人となりを知ってもらえることが出来ました。

 

 

後日、船内で初めての証言会を実施しました。

証言をしたのは上田紘治さんです。

 

 

静かに、落ち着いた様子で話しをしている姿に会場にいる参加者のみなさんは聞き入っていました。

初めて、証言を聞いたという人もいました。

「今、この瞬間にこうやって被爆者から話を聞けるということがとても貴重であるということを知りました。」

証言会が終わった後に、若者が上田さんに向け、感想を言ってくれました。

 

次に水先案内人の宇井孝司さんと対談を行いました。

アニメーション監督である宇井孝司さんの作品の中に「ゼノ かぎりなき愛に」という作品があります。

これは、長崎に原爆が落とされたことによって話が始まります。

長崎の修道士ゼノさんの生涯における愛溢れる行ないについて描かれた作品です。

この作品を通して、長崎で1歳の時に被爆をした倉守照美さんと宇井孝司さんとの対談を行いました。

 

 

長崎という街は隠れキリシタンが潜伏していた街ということで、倉守さんの身近にはキリスト教やプロテスタントなど宗教に精通している人たちが多かったそうです。

 

 

次に「ぶっちゃけ、げんばくってなに?」という企画を行いました。

この企画は船内で一般参加者から募集した”おりづるチーム”の子たちと共に、そもそも86日と9日には何が起きたのかということの超超基礎編ということで勉強会を計画を立て実施をしました。

ゲストということで上田さんに登場してもらい、当時の話など若者からの質問を聞くことが出来ました。

1945年前の86日と9日に広島と長崎で何が起きたのかというのは教科書などで知っていても、実際にそこに原爆が落とされてどのような状況になるのかということを知る人はなかなかいません。

知らないままにしないために「ぶっちゃけ、あれってどうなんだろう」ということが聞ける空間を作りやりました。

質問としては、「放射能って他者にうつることってありますか?」とか「原爆を落としたアメリカ側の加害者側のその後について何か知っていますか?」など一見聞きにくそうな質問もこの際“ぶっちゃけ”ということで聞いていました。

 

 

ゲストとして参加した上田さんも「若者からの率直な質問を聞けて興味深かった」と話し満足されていました。

 

他にもここには載せきれない企画やセッションもたくさんしていますし、今後も多くの企画を予定しています。

また、どこかのタイミングで報告します。

 

ピースボート 野口香澄

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