2008年_第1回ヒバクシャ地球一周(第63回ピースボート)

長崎の本村さんカザフスタンで訴える!

第1回おりづる参加者の本村チヨ子さん(長崎被爆)は、セミパラチンスク核実験場閉鎖20年を記念しての「核兵器のない世界を目指す国際フォーラム」に出席し、長崎の被爆者を代表して出席をしてきました。

10月11日には、カザフスタン人文法科大学において学生に向けて原爆被害の悲惨さを伝え「核のない世界」を訴えました。本村さんは、覆いかぶさって守ってくれた祖母の背中にガラスの破片が突き刺さり、祖母が「死亡するまでの7ヶ月仰向けで眠れなかった」、自身も健康な白血球が半分しかないと話すと会場は静まりかえったそうです。また、被爆時の経験に加え、これまで72年間被爆者として生きてきた経緯を語られました。会場となった大学の法学部4年の女子学生が「今日の話を若い人たちに伝えたい。長崎とカザフスタンはもっと関係を発展させるべきだ」と述べるなど学生に強い印象を残しました。本村さん自身もカザフスタンの平和に向けての大きなうねりというものを実感したそうです。

    ピースボートのおりづるプロジェクト

カザフスタン訪問について報告する本村さんと田上市長=長崎市役所

※カザフスタンのセミパラチンスク核実験場とは?
旧ソ連時代の1949年以降、約40年間にわたって450回以上の核実験が行なわれた実験場です。実験に際して、周辺住民には正確な情報が伝えられないまま放射能汚染が繰り返されました。100万人以上とも、あるいは150万人以上とも言われる人たちが被曝したといわれています。ヒバクシャは存在しないというソ連政府の方針で、その状況はソ連崩壊直前まで公開されませんでした。その後、カザフスタンは、ソ連から独立した1991年に核実験場の閉鎖を決め、保有する核兵器を廃棄しました。

詳しくはこちらをご覧ください
▼長崎市役所 記者会見
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/mayor/teirei/20111019.html#kazafusutan

▼長崎新聞 ピースサイト
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/peace/2011/10/20093656.shtml

(インターン 藤田)

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