2008年_第1回ヒバクシャ地球一周(第63回ピースボート)

グランカナリア島ヒロシマ・ナガサキ広場でのセレモニー

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9条の碑を前に記念写真

ヨーロッパ圏最後の寄港地、スペイン領カナリア諸島のラスパルマス。大西洋に浮かぶ7つの島からなり、かつては日本の遠洋漁業の基地として賑わいをみせたこともあり、今も漁業関係の日本人が多く住むという。

この日11月15日のメインは、ラスパルマス市に隣接するテルデ市にあるヒロシマ・ナガサキ広場でのセレモニー。まずは、モナリザ号が着岸した岸壁でラスパルマス市長を出迎えての歓迎セレモニーからスタートした。おりづるからは山本剛久さんが、日本から遠く離れた地に9条の碑があることに触れ、被爆者を代表して挨拶を行う。それを受けて終戦時、9歳だったというラスパルマ市長が、ヒバクシャの訪問を労い、11月28日に市議会で平和市長会議への参加を決議したい(その後、予定どおり決議された)と述べた。

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ラスパルマス港岸壁で証言する山本剛久さん

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おりづる参加者を前に挨拶をするラスパルマ市長

セレモニー終了後、おりづる参加者全員で、テルデ市にあるヒロシマ・ナガサキ広場へ向かう。今回は、同広場にある9条の碑の前で『第9で9条を歌おう』というツアーに申し込んだ一般参加者15名ほどが同行する。我々一行が広場に到着すると、出迎えたテルデ市議会議員のセレステさんが、テルデ市が過去にNATO軍基地設立が計画されたことに反対した当時の市長がいち早く非核宣言を行い、その後9条の碑が設立された経緯を説明。スペインでも平和憲法を持ちたいと結んだ。次に三京育代さんから、広島でのヒバクから現在の学校や図書館での平和関連図書の読み聞かせ活動についての説明があった。

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ヒロシマナガサキ広場にて三京育代さんの証言

そして、9条の碑を前に、ベートーベン作曲の交響曲第9番のメロディに9条の意義を歌詞にした替え歌を歌う。尺八やハーモニカの伴奏にあわせ、参加した100名以上が合唱する姿は圧巻だった。広場でのセレモニーが終わると2グループに分かれ、一部は環境保護団体トゥルコンのメンバーとの交流のため、すぐ近くにある博物館へ歩いて移動し、残りはインヘニオ市での歓迎セレモニーに出席のためバスで移動。

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ヒロシマナガサキ広場で「9条の歌」を合唱

25年前、カナリア諸島で学生と教師の有志によって設立されたトゥルコンは、地元だけでなくスペイン全土を対象に、自然環境を守ることをテーマに活動している。原爆写真パネルを使っての池田道明さんによる解説の後、トゥルコンを代表してホアン・アレマンさんが「はじめてヒバクシャ自身による話を聞いて核兵器の恐ろしさを知った。写真を見てチェルノブイリ事故のことを思い出したが、核の脅威について認識を新たにした。核兵器はいうまでもないが、平和利用という名の下に核エネルギーが世界を救うという考えはとんでもないこと。これからも日本の皆さんと連帯していきたいし、今日のように思いを共有することで希望を持てる」と語った。

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環境保護団体トゥルコンのアレマンさんによる演説

一方、インヘニオ市では市庁舎にて川副忠子さんが被爆体験を語り、市長が平和市長会議およびヒロシマナガサキ議定書賛同への署名を行った。その後、市庁舎前の広場で、音楽やダンスによる歓迎セレモニーが行われた。

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インヘニオ市長によるヒロシマナガサキ議定書への賛同署名

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市庁舎前にて地元の音楽とダンスが披露された

2つのグループはそれぞれの活動を終え、夕方頃帰船したが、その日の昼にテレビで午前中に行われたラスパルマ市長とのセレモニーのニュースを見たという30代の夫婦が船を訪ねてきた。偶然居合わせた池田道明さんが、岸壁で15分くらい彼らと応対したという。池田さんは「あまり詳しい話はできなかったが、わざわざ訪ねてくれたのは嬉しいこと。これからも関心がある人たちにできるだけ伝えたい」と語ってくれた。

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