2010年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けた第3回準備委員会が
4日から15日まで国連本部で開催されました。
無事終了したようで、日本のメディアも広島・長崎市長の発言などを中心に、
多数取り上げているようです。
秋葉・広島市長:米・NPT準備委の帰国報告 核兵器廃絶への積極的発言多数 /広島
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20090513ddlk34010718000c.html
ピースボートからは、川崎哲がニューヨークに行っていたのですが、
準備委員会の一環として行われたサイドイベントについてブログに掲載しています。
第1回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」の参加者の方のご活躍についても
触れているのでその一部をご紹介します。
全文をお読みになりたい方はこちら。
http://kawasakiakira.at.webry.info/200905/article_7.html
数々のNGOサイドイベント
~政策論から教育、草の根まで
(阿部元次長は拡大抑止の見直しを提唱)
5月8日(金)の昼休みには、日本政府、国連軍縮部、
ジェイムズ・マーチン不拡散研究センター(CNS)が共催する
「軍縮・不拡散教育」に関するワークショップが開かれました。
ウィリアム・ポッターCNS所長の司会のもと、
日本の樽井澄夫大使やメキシコ政府からの挨拶の後、
広島平和文化センターのスティーブ・リーパー理事長、
国連軍縮教育顧問のキャスリン・サリバンさんが発言をしました。
キャスリンさんは昨年のピースボート「ヒバクシャ地球一周」プロジェクトに触れ、
その地球一周参加ヒバクシャの一人である田中稔子さんが紹介を受け発言しました。
田中さんは、自らの被爆体験の証言というよりも、
世界を回って今私たちがしなければならないと感じたことについて力強くお話ししてくれました。
ベネズエラで知った、核軍縮を掲げる南米共同体(UNASUR)の話や、
エクアドルや他の国々で生まれている戦争の放棄の平和憲法のことなどに触れ、
未来に向けて、核兵器や戦争のない世界をつくっていく責任があることを語ってくれました。
非常に勇気と希望のある前向きな発言であり、被爆当時7歳であった彼女が、
地球一周の船旅を通じて、今日ここでこうして世界の外交官に語っているという様子をみて、
私にはたいへん感慨深いものがありました。
(川崎哲)
また、これに関する記事が5月10日(日)の中国新聞に掲載されています。
被爆証言 万雷の拍手 NPT準備委参加者帰国へ
という記事で、
田中稔子さんをはじめ、磯博夫さん、山本剛久さんのことがかかれています。
残念ながらインターネットから記事にアクセスすることはできないのですが、
広島にお住まいの方はぜひお読み下さい。
これからの核廃絶への動きへの期待が高まりますね。
日本での市民運動もまた盛んになるのではないでしょうか。
(文責:畠山澄子)
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