3.核廃絶へのいろいろな動き

【報告】「はだしのゲンが見たヒロシマ」上映会@横浜に行ってきました!

みなさま、こんにちは。先日こちらのブログでも紹介しました、2月3日に横浜市社会福祉センターで行われた「はだしのゲンが見たヒロシマ」自主上映会に行ってきました!少し遅くなりましたが、そのときの様子を報告します。

今回上映された「はだしのゲンが見たヒロシマ」は、昨年12月に亡くなった漫画家・中沢啓治さんの半生を、ご本人へのインタビューや「はだしのゲン」の原画を織り交ぜながら描いたドキュメンタリー映画です。

一日を通して、約100名の方が参加した今回の上映会。主催者からの挨拶の際に適宜ボランティアで英語通訳や手話通訳が入るなど、聴覚障がい者や留学生など多様な参加者への心配りが見受けられる、とてもあたたかな会でした。

    ピースボートのおりづるプロジェクト
挨拶をする主催者の明さん(写真右)と
通訳ボランティアの江崎さん(写真左)

上映会場の隣には、特設で資料室が設けられました。世界14カ国で翻訳された漫画「はだしのゲン」の現物や「世界ヒバクシャ展」の作品など数多くの貴重な資料が展示され、一時は人があふれるほどに。映画を観に来た被爆者が若い参加者へ自身の被爆被害について話をする場面もありました。

    ピースボートのおりづるプロジェクト
会場には小学生の姿も。世界中で翻訳された
漫画「はだしのゲン」を熱心に読んでいました。

会の最後に石田監督を迎えた座談会では、会場から出た「原爆問題を次の世代へ継承していく際に必要なことは?」という質問に対して、主催者の明恒次郎さんは「まずは、あなたのおじいさん、おばあさん、親戚の方でも良い。家族に戦時中の話を聞いてみてください。自分の大切な人の身に起きた事だと思えば、じっとしていられないはず。」と。また、石田優子監督は「私自身、広島や長崎の出身ではなく、親戚に被爆者もいないので、当事者になりきることができず悶々と悩む事もあるけれど。それでも、諦めないことが大切。」だと、力を込めて仰る姿が印象的でした。

今回のイベントでは、ピースボートの過去乗船者の皆さんがボランティアで手伝っていたり、2年前に「証言の航海」でご一緒した被爆者の佐藤良生さんとお会いしたりと、ささやかながらピースボートの活動の広がりを感じることが出来ました。こうした草の根の運動を一つ一つ積み重ねていきながら、どんどんネットワークを広げていきたいですね。

    ピースボートのおりづるプロジェクト
以前、ピースボート「証言の航海」でご一緒した
被爆者の佐藤良生さん(写真右)と古賀(写真左)

最後に、関連記事をご紹介します。ぜひ一読を。

■『「ゲン」の体験後世に、作者・中沢啓治さんのドキュメンタリー上映会/横浜』(神奈川新聞2月4日記事)

■映画のプロデューサー渡部久仁子さんの紹介記事『【聞きたかったこと 被爆2世・3世はいま】自分の思い 臆さずに』(朝日新聞デジタル2月6日)

ピースボート 古賀早織

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