3.核廃絶へのいろいろな動き

被爆者の声を若者に:キャサリン・サリバンさん

2008年に実施した「第1回ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に講師としてご参加頂き、その際製作したドキュメンタリー映画「フラッシュ・オブ・ホープ」にも軍縮専門家としてご出演頂いた、ニューヨーク在住のキャサリン・サリバンさん。
先日来日した際に開かれた平和ワークショップでの様子が毎日新聞に掲載されました。キャサリンさんがなぜ軍縮専門家としての道を歩み始めたのか、その活動の原点についても紹介されています!

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ひと:キャサリン・サリバンさん ヒバクシャの声を若者へ

「これまでの人生を振り返り、影響を受けた人や大好きな場所を思い出してみてください」。10月末、東京都内で開かれた平和ワークショップ。こぼれるような笑みで参加者に声をかける。「自らの大切なものを意識することで、一瞬にしてそれを奪い去る核兵器をなくしたいというモチベーションが高まる」
米科学者連盟(FAS)によると世界の核弾頭総数は推計2万2600発。その深刻さを体感してもらおうと、パチンコ玉大のベアリング玉を活用する。第二次世界大戦で使われた爆薬の総量を玉1個に見立てれば、現存する核弾頭は1838個分にあたるという。参加者に目をつむらせ、大量の玉が袋から金属性容器に落ち続ける不気味な音を聞かせる。「終わりがない」「怖い」。そんな感想を抱いた参加者を前に、招待された被爆者が語り始めた。
大学時代、核爆弾の起爆装置を製造していたコロラド州の核兵器関連施設を訪ね「人間が同じ人間を破壊する兵器を作っていることが信じられなかった」。以来、核問題にかかわり25年。国連軍縮コンサルタントの傍ら、ユニークな教育法を伝授するため度々来日。進行を重ねる広島、長崎の被爆者を米国の招き。この3年間で5000人余りの高校生との交流を手がけた。
被爆者が高齢化し、軍縮・不拡散教育の重要性が叫ばれる。「核廃絶などできるわけがないという疑念をまず捨てることが大事」

Web版日本語記事:http://mainichi.jp/select/opinion/hito/news/20101129k0000m070105000c.html
Web版英語記事:http://mdn.mainichi.jp/mdnnews/news/20101204p2a00m0na024000c.html

    ピースボートのおりづるプロジェクト

(奥村早苗)

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