5月14日(土)、2009年に行われた第2回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」の担当として第67回クルーズに乗船したピースボートスタッフの小林深吾が結婚しました。人前結婚式には、小林とともに乗船されていた被爆者の田邊俊三郎さんも出席され、お祝いに「高砂」を熱唱。結婚した二人にとっても、出席者にとっても素敵な一日となりました。
田邊さんは「深吾君には船で大変お世話になった」と船の思い出に浸りつつも、「やっぱり平和はいいね。戦時中は家で結婚式をしていても不謹慎だとされて、結婚のお祝いさえ十分にできなかった。こういう平和が大切だね」と語っていらっしゃいました。
小林深吾は現在、石巻の災害支援を担当しており、結婚式の直前まで現地でボランティアスタッフや支援物資の調整などをしていました。そして結婚式が終わるとすぐにまた石巻へ戻り、現在もその活動を続けています。そんな小林は式のなかで、現在の被災者の厳しい現状とともに、世界にも戦争や紛争によって同じように苦しい生活を強いられている人々が多くいることを語りました。
そんな世界に思いを馳せながら、小林はじめ個々人の幸せをかみしめる、そんな温かい会となりました。
(上泰歩)
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