6月9日、広島に引き続き長崎でも田上富久市長と面会してきました。
長崎から第4回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に参加された被爆者4名(被爆二世1名)と、グローバル・ヒバクシャ・フォーラムのメンバーとしてタヒチまで乗船した奥村英二(長崎被爆者)さんが田上市長にその手応えなどを報告しました。
田上富久・長崎市長と面会し、第4回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」の成果を報告
今回参加された長崎被爆者のなかでは最年長の深堀柱(ふかほり あきら)さんは、ご自身の体験を船内の若者が紙芝居にしてくれたことなど、若者と交流し体験を継承できたことなどを報告されました。
また一方で、田崎昇(たさき のぼる)さんは、自身が若い被爆者で当時の記憶がないことから、自分の役割は被爆証言ではなく、核問題の現状を伝えることだと考えていたけれど、若者たちが紙芝居などを作って被爆証言を継承しているのを見て、自分も被爆者としてこれまでと違う役割を担えるのでは、と感じたと語りました。
末永浩(すえなが ひろし)さんは、3.11以降、世界各地で「なぜ被爆者がいる日本に、原発があるのか」と質問を受けたことなどに触れ、被爆二世として参加された阪口博子(さかぐち ひろこ)さんはジュネーブの国連欧州本部での証言会などについて報告をされました。
報告を受けた田上市長は、世界とのネットワークを広げていくピースボートは重要な役割を果たしていると話されました。
福島原発事故のこともあり核問題が注目を集めている今年、私たちはますますそのネットワークを使って『核なき世界』を発信していかなければなりません。今後も、長崎・広島の両市とともに協力しながら、世界のヒバクシャをつなげ、ネットワークをより広げていこうと思います。
(上 泰歩)
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