3.核廃絶へのいろいろな動き

【報告】中村紘さん&福島子どもプロジェクト

以前このブログでもご紹介しましたが、ピースボートでは福島の子どもたちを夏休みの期間中、74回クルーズにご招待するプロジェクトを行いました。プロジェクトには約50名の子どもたちが参加し、ベトナムからスリランカまで乗船をしました。そして、その子どもたちにご自身の被爆体験を伝えたいと、ご乗船いただいたのが、被団協の中村紘さん(広島被爆)です。今日はその報告をお送りします。
(インターン:蓮沼)

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今夏、7月19日に出航した第74回ピースボート地球一周の船旅には、被団協の代表として、八千代市被爆者の会で活動する広島の被爆者・中村紘さんに横浜からスリランカの区間でご乗船いただきました。この船にはまた、ベトナムからスリランカの区間で福島子どもプロジェクトの第1回目の取り組みとして、福島県南相馬市の中学生49名(男28名、女21名1年生~3年生)も乗船しました。中村さんには、ピースボートの参加者全体にご自身の体験や思いについてお話をしていただくことと、中学生たちの相談相手として、また、広島の体験から、現在、福島で起きていることを考えるための“導き”役を担っていただくことになりました。

「広島と福島―核のない世界へ―」と題して行った全体向けの企画では、まず、ピースボートスタッフの安原からこれまでのピースボートの核兵器廃絶運動やおりづるプロジェクトの取り組みや成果を報告させていただきました。その後、中村さんからパワーポイント等を使って、なぜ、今、広島や長崎で起こったことをもう一度みつめる必要があるのかなど、福島で起こっていることを受けての中村さんの思いを広島からの体験をおりまぜながらお話をいただき、最後には、中村さんが大切にしていらっしゃる栗原貞子さんの詩、「生ましめんかな」も朗読いただきました。会場からは、「この船で地球を一周しながら、今、自分たちが放射能をまき散らしている加害者であるという事実をみんなでもっと考えなければならない」というコメントや、「つらい記憶をお話してもらうことを心苦しく感じるが、なぜ話を続けられるのか」といった若者からの質問も投げかけられました。
    ピースボートのおりづるプロジェクト-はづき
船内の大きな会場で話をする中村さん(右奥)。会は大盛況!

中学生を対象に行われた中村さんのお話では、中村さんが作ったさまざまなキーワードが書かれた紙や、被団協の紙芝居を使って、中村さん自身が見聞きした広島の原爆について、また、被爆者として考えてこられたことなどをわかりやすくお話くださいました。人の話をきかずに騒がしくしている中学生たちもいつになく真剣に聞き入っている様子。お話の後に「争いをなくすにはどうしたらいいか」という中村さんからの問いかけをうけてのグループディスカッションでは、「自己中心的な考えをやめて相手の気持ちを考える」、「武力を最低限しかもたないようにし、話し合いをする」などの意見がだされました。

    ピースボートのおりづるプロジェクト-はづき2
真剣には話を聞く中学生ら

後日、中学生から出された感想には「教科書に書いてあったこと」だった原爆が「本当におきたこと」だったと改めて感じた、核兵器を無くしていく努力と同時に、原発もなくしていきたい、という声があげられました。彼ら彼女らにとって、この船旅でのさまざまな出会いや学びが、しっかりとした考えをもった大人への成長の手助けとなればと思います。(福島子どもプロジェクト担当 安原はづき)
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