3.核廃絶へのいろいろな動き

被爆者が語り始めるまで-ヒロシマ・ナガサキの絆

今日は皆さんに一冊の本をご紹介します。
これは第2回おりづる被爆者の西岡洋さんからお薦めいただいたものです。

    ピースボートのおりづるプロジェクト-被爆者
タイトル:「被爆者が語り始めるまで-ヒロシマ・ナガサキの絆」
著者: 中村尚樹
出版社: 新潮社
価格: 660円
新潮社のホームページなどからご購入いただけます。

第2回おりづる被爆者・西岡洋さんから————–
戦後66年、原爆に関してはこれまで多くの被爆体験記が出版された。これらは当然の事だが、いずれも現在生き残っている人達の証言なり、体験である。しかし、本当に語りたい人達は、あの日、即死した人達、または、あの瞬間は助かったがその後1年くらい後までには亡くなった人たちではないだろうか。
これらの人達をあの焦土から生き返らせて、物言わぬ言葉ではあるが、語らせた物語の本が出版された。著者は元NHKの記者で現在はフリーのジャーナリストでるが、綿密なそして粘り強い取材で、あの日命を落とした人達に魂を与え、言葉を与えたのが本書である。
広島の中学・女学校の中でも、最も被爆死の多かった広島市立一女の校長であった宮川造六氏とその息子裕行氏の原爆との向き合い方。三菱重工長崎造船所で被爆した原圭三氏が、原爆で死亡した同僚の名簿を作ろうとし、遺骨を探そうとして始まった、気の遠くなるような長い旅の物語。
この人達の旅の果てには、福島原発へと続く道になっているのかどうなのか。無念にも爆風と熱線と放射線で死んでいった広島・長崎の被爆者が静かに語りかける意味を汲み取ることのできる一書である。一読をお勧めする次第である。
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(上 泰歩)

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