1.ヒバクシャ証言の航海

スペインにてカタルーニャ州政府と学生らと交流!

3月20日はガウディの大作サクラダファミリアで有名なスペインのバルセロナに寄港しました。この街はスペイン南部のカタルーニャ州に属しています。今回はそのカタルーニャ州政府の議員の方々との面会、また別会場にて州政府議会議長との面会が実現し、午後には地元の中学校にて証言会という、非常に充実したスペイン訪問となりました。

午前に行われた議員の方々との面会では、原発の問題が指摘されました。福島原発の事故についての質問がされた際には、元教員だった参加被爆者の石川律子さんが「教え子が福島第一原発で働いています。彼は事故の収束のためのシステム回復に努めたそうです。現在も彼は現場で働いています。私は彼が被爆しているのではないかと心配しています」と述べられました。議員の皆さんは興味深いといった様子で深く頷いて聞いていらっしゃいました。スペインのカタルーニャ州には原発が3基あるということで、議員のみなさんはその原発をなくすように活動されているそうです。現在の原発に関する日本の姿勢を聞かれ、山田一美さんは「日本政府は原発を推進しようとしているが、この事故を機に日本の世論が変わりつつあるため、近い将来、政府も変わっていくかもしれません」と返答をされました。
    ピースボートのおりづるプロジェクト
カタルーニャ州政府の議員メンバーと意見交換
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質問に答える李鐘根さん(写真左)

カタルーニャ州議会の議長さんとの面会は時間が少なく残念でしたが、そんな中でも原口貞夫さんが代表として5分程度のショートスピーチをしてくださいました。議長は、カタルーニャ史上初となる女性議長でした。現在、このカタルーニャ州政府議会の約45パーセントを女性が占めているそうです。この事実を知り、日本社会でもますます女性が活躍できる場をつくっていきたいと感じました。
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証言を含めたショートスピーチをする原口貞夫さん
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千葉の被爆者団体の方からいただいた千羽鶴をプレゼント

昼食には、私たちの訪問をサポートしてくださった平和財団の方お二人とご一緒しました。この昼食会もとても充実したもので、ゆったりと2時間ほど時間をかけて食事をしながら質疑応答を行いました。平和財団は、活動の一環として各地の学校を訪問し、平和教育を行っているそうです。彼らの活動内容の紹介や、スペインの原発や核事情、被爆者の補償の問題などについて活発に意見が交わされました。スペイン市民は現在原発への関心が高いとのことでしたが、彼らの見解からするとそれは一過性のものであるだろうとのことでした。このお話を伺って、スペインも日本と同様の問題を抱えているように感じました。未だ、東日本では多くの被災者が大変な思いをしています。そして福島やその近隣地域の人にとっても放射性物質の問題は大きな課題となっています。しかし、日本国内のメディアがこれらの問題を取り上げることは、日に日に少なくなっているのが現実です。このように世界を回り各地の人々と話してみると、それは日本だけでなく世界全体で抱えている問題なのかも知れないと感じます。
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平和財団の方(右から2・3番目)とともに

中学校での証言会では、100名ほどの学生が集まりました。学生たちに対し、山田一美さんが証言をしてくださいましたが、生徒たちは驚くほど熱心に話を聞いていました。証言が終わった後の質疑応答では、アメリカに対する思いや、これまでの復興のことなどが聞かれました。

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熱心に証言される山田一美さん(写真中央)

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真剣に山田さんの証言を聞く学生ら

質疑応答の時間は充分ではありませんでしたが、州政府にはじまり、市民活動団体、そして学生と多くの人に被爆者のみなさんのメッセージを伝えることができた一日となりました。

(おりづる担当 上泰歩)

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